レビューメディア「ジグソー」

レビューで借りていたシリーズ

2013年にブログでのレビュー用に借りたX230の転載記事です。

他のモデルは載せているのになぜか忘れていた・・・

 

写真は230繋がりの230Cs(!)

更新: 2020/06/05
使用感

新たなキーボードはいかが??

 X230のおおまかな位置づけとしては、小型軽量で持ち運びのしやすいモバイル機ということになります。しかし、このスマホ・タブレット・ウルトラブックが台頭している今、このようなあえて捻りの無いモバイル機は希少と言えます。

 ルーツとしては、上の写真に映っている230Csのさらに先代、220にまで遡ります。時にして1993年。HP100LXなどと共にモービルコンピューティングの可能性を示した1台です。

 この220から受け継がれているのが、ワンスピンドルで、比較的小さいサイズの液晶を持ち、打ちやすいキーボードを持っているということ。X230になって、従来の7列キーボードが廃止されてしまいましたが、打ちやすさという点では、以前触ったL412(これも6段だが)に全く負けていないと思います。

 これは、打ち心地を維持もしくは向上させた上でキーストロークが0.5mm浅くなっており、従来の打ち心地のままで、よりタイプ速度が速くできるためです。

 また、ボディの剛性についても文句無しで、どこを持ってもたわむ感じはありませんし、ゴムっぽい感触のラバー塗装の筐体と相まって、高い高級感で所有感を満たしてくれます。

更新: 2020/06/05
デザインと外観

Xシリーズならではの引き締まったデザインは健在

 主要キーのピッチは19mmで統一され、キーボード左右に余白が無い事で引き締まったスタイルです。


 正統派と言えるXシリーズは、3年落ちのX201しか使った事がないのですが、これと比べ、ラッチレス化、6段アイソ化、インジゲータ削減、クリックボタン省略など、パッと見た感じはシンプルでスッキリした外観になったと言えますが、昔のThinkPadのゴチャゴチャ感が好きな自分としては残念です。

 液晶は12.5インチ 1336×768という、あまり目にしないものです。あまりモバイルというサイズでないと感じていたのですが、意外や意外、12.1インチのX201と比べ、横幅が10mm広くなっている以外は、縦と高さともに微妙に小さくなっています。

 

 

 背面。今では考えられない背面電源ポートは使いやすい。

右側面。SD、パワードUSB、ギガビットLAN、マイク・イヤホン、ストレージベイ。

左側面。USB 3.0が2つにD-Sub、Displayポート、Wi-Fiスイッチ、からの54mmのExpressCard。

底面。メモリスロットの蓋、ドッグとのコネクタ、バッテリー。

 ポート類の配置としては、概ねモバイル機の標準だと思いますが、PCの電源を切るとパワードUSBが効かなくなるという問題がありました。また、T530ですら34mmなのに、X230だけ54mmのExpressCardが付いています。USBポートを増やしても出っ張らないように、という配慮でしょうか。

 また、ThinkPadの伝統であるラバー塗装は守られており、底面と天板はスベスベな感触を楽しめます。

 

 

 最後に、現行ThinkPad最小モデル(注:X121e?)とほぼ同等の、X120eと比べてみました。サイズは当然X120eの方が一回り以上小さいですが、性能、質感、強度ではX230が圧勝ですので、どちらかを選べと言われれば、X230を選びますね。

 まとめると、モバイルには少し重い重量ですが、その中で最大限の液晶、強度を持ち、通常電圧のCPUと非常にタイプしやすいキーボードを持つX230は、以前のモデルと比べると重厚感に欠けますが、使い勝手は、より進歩しています。

更新: 2020/06/05
総評

今思うこと

転載だけにしておこうと思いましたが、何分20歳の時の記事なのでやはり今見ると黙っとけないところが色々(笑)

 

6段キーボードが悪者と思わないのは当時から変わりませんが、Xシリーズという位置づけがこの頃から変化していたのだと今では思います。

 

X30/40、X60/60s、X200/200sのようにXシリーズは決まって低電圧版(低性能)が用意されており、軽量モバイルかパワーモバイルかという選択肢が用意されていました。

通常電圧版も、非等幅キーピッチのキーボード(X200除く)や、12.1インチの液晶などでTシリーズの弟分というイメージが非常に強いものでした。

 

そこがX220になって12.5インチという液晶によって、30cmを超える大きさとなり、Tシリーズとの差が埋まってきてT430sなんかと比べると「あれ、これならどっち選んでもあんまり変わらないぞ??」となってきたのです。

 

スマホ・タブレットの大頭でTシリーズの弟分=サブノートの存在意義が問われていた時代背景がこうしたのだなーと今では思います。

 

ただ、今のレノボのラインナップはX1CarbonにX390にT490sとどれが一番良いの?と聞かれても即答できない状況になってますが( 一一)

 

そしてX100e/120eの存在感ですね(笑)

当時はあまり気にしてなかったみたいですが今に無いサイズ感はちょっとビックリしました。

あれはCULV機でもネットブックでも無い間隙を突きすぎて逆に存在感が無くて残念でしたが、採算取れてないんじゃない?という造りですごく好きだったのを覚えてます。

 

今のごちゃごちゃのラインナップをするくらいならX190とかの尖ったモデルを入れても良いのよ??などと思ってしまいます。

  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    2013年03月25日

  • 購入場所

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