オーディオ用オペアンプとしてよく使われてきたICです。各社からセカンドソースが出ていますが、これはテキサスインスツルメンツが今でも製造しているものです。1回路入りのNE5534もあります。
見通しは良い
長年オーディオ用として使われてきただけあって聴ける石です。NJM4580DDと比べ見通しが良くなりますが、低域が強調されます。ただ、古い設計なのでLME49860のようなより新しい石と比べると見劣りがすることは否定できません。
過渡応答(A=11 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=10kΩ 位相補償なし 10:1プローブのみ接続 ガラエポユニバーサル基板)
(12/30追記)15Ω負荷(セメント抵抗)時の過渡波形を以下に掲載します。
過渡応答(A=1 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=0 位相補償なし Rl=15Ω ガラエポユニバーサル基板)
使いやすい部類である
DIPの2回路入りなのでアンプの自作など電子工作で使いやすく、一般的なソケットが使用できます。
電源電圧は±5V~±15Vで動作します。これはICオペアンプとしては一般的な値ですが、ポータブルアンプでは9Vの電池を使用するなどしなければ電圧が足りず使用が難しいでしょう。
ユニティゲイン用に内部補正されているそうなので、回路的な意味でも使いやすい石といえます。また、600Ωドライブが出来るだけの電流が出ます。スペック上の出力インピーダンスは0.3Ωと記載されています(600Ω負荷でゲイン30dB時)。
相応の音質はある
比較的安価なオペアンプですが、長きにわたってオーディオ用として使用されており、それなりの音質はあるようです。ただ、良くも悪くも昔の石という感じはあります。
使っていると温かくなる
24V駆動の Chu Moy 回路で、外気温30℃程度に対し39℃まで上昇しました。
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購入金額
216円
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購入日
2015年頃
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購入場所
デジット
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