レビューメディア「ジグソー」

価格が手ごろなタブレット

~購入まで~
自分用のタブレットが欲しいと妻が要望したため、家族で共有していたNexus7(2012)とは別に一台追加することにしました。
妻のタブレット利用状況は「WEBを見る」、「ネットラジオを聞く」、「料理レシピを調べる」などで、ゲームなど、端末の性能が要求されるアプリは使用しません。
購入候補はいくつかありましたが、上記利用状況と「Windowsタブレットより気軽に使える」、「ディスプレイがNexus7より大きい」、「価格が手ごろ」、といった条件を総合的に満たす端末として、「Kindle Fire HD 8.9」を選びました。

~使い心地、良い点、悪い点~
本体は手ごろな大きさで扱いやすいです。解像度は1920 x 1200で美しく、かつ一般的な10インチのタブレットモデルほど重くないので、持って操作しても疲れません。
外観は値段の割に高級感があり、さすがAmazon謹製といったところです。

ただ、手放しで褒めるわけではなく、いくつかこれはちょっと、といった点があります。

まず、Nexus7で一般的なAndroidタブレットのインターフェイスに慣れているため、独自のインターフェイス、慣れない画面に戸惑いました。
一通り操作してみても、何かしっくりこず、たびたび操作間違いをしてしまいます。慣れの問題だけでなく、インターフェイスがあまりよろしくないように感じました。

アプリの起動にも少し残念な点があります。
通常のAndroidでは、アプリを複数立ち上げておいてアプリ選択画面で任意に切り替えたり終了したりできますが、Kindleにはそのアプリ選択画面がありません。
アプリを起動した状態で別のアプリを起動するには、いちいちホーム画面に戻ってからアプリを選択しなければならず、またもとのアプリを使いたい場合はホーム画面に戻り、またアプリを選択しなおして…となります。丁度Windowsで常に全画面表示しているようなイメージで、これが結構なストレスになります。
かといってシングルタスクなのかかといえばそうではなく、タスクスイッチャーアプリを入れて確認するとアプリは裏で動いています。端末負荷を低減するためのAmazonの仕様なのかもしれませんが、実際はアプリが裏で動いているため結構なメモリ消費に繋がっていて、空きメモリを食いつぶしています。
幾つかアプリを立ち上げると動きが緩慢になって画面表示がカクついてしまうのは、CPU性能もあると思いますが、メモリ不足も原因のようです。
対策として、メモリークリーナー系のアプリを入れると幾分改善しました。

アプリのダウンロードについては、Amazonアプリストアから行うようになっており、Google Play非対応のため、Google Playからアプリをダウンロードすることはできません。
このことがアプリ取得に大きな縛りになります。理由は、Google Playに比べてAmazonアプリストアはアプリ数が少なく、さらにGoogle Playで無料のアプリがAmazonアプリストアでは有償の場合があるためです。使いなれたアプリがKindleで利用できないのは結構痛いです。
これをなんとかするため、別のAndroid端末でアプリのバックアップファイルを抜出し、それを使ってKindleにインストールする方法を試したところ、アプリを導入できました。(アプリをインストールするには拡張子が.apkのアプリのインストールファイルがあれば良いので、Nexus7からapkファイルを抜き出し、Kindleにコピーしてアプリをインストールしました。)

なお、root取得によりGoogle Playを導入することは可能なようですが、不具合時に保証が効かなくなるとのことで、今のところ見合わせています。運が良かったのか悪かったのか、2週間使用後に下に述べるように端末に不具合が発生して本体交換になったため、様子見していて助かりました。保証期間は1年とのことなので、それまでは大人しく使おうと思います。

~不具合について~
買って2週間経過した頃、画面にKindle Fireのロゴが表示されるのみで起動しなくなりました。
Amazonのサポートセンターに連絡し、オペレーターの指示に従って本体の再起動を行い、まったく起動しないことを伝えたところ、新品交換で対応してもらいました。オペレーターのかた曰く「初期不良ではないか」とのことでした。
電話して指示通りに本体を操作し、交換の結論に至るまで15分ほどで、非常に丁寧な対応で好感が持てました。
新品の本体は直ちに発送するとのことで、翌々日に届きました。なお、不具合品は郵貯の集配サービスに連絡すると翌日集荷してくれました。
現在、2台目が届いて1週間経過しましたが、快調に動いています。

~充電について~
別途専用の充電器を購入すれば急速充電が可能だが、付属USBケーブルで充電を行うと満充電に13時間要するとのことで、充電器を買うかしばし考えましたが、本体のバッテリー持ちが良いので寝ている間に充電しておけばよく、バッテリー切れで困るシチュエーションは今のところ起きていません。
  • 購入金額

    21,400円

  • 購入日

    2014年04月20日

  • 購入場所

    Amazon

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