レビューメディア「ジグソー」

西武鉄道の本拠地

なんだ、こりゃ!上り電車が反対方向からやってくるぞ!

 

 所沢駅を初めて利用する人はまず面食らうはずだ。

西武線は地図上で見ると大まかに、西からやってきた電車が東側にある池袋駅、西武新宿駅に向かって走っていく。

その認識は正しいのだが、実際の所沢駅の構造は本川越から西武新宿に向かう西武新宿線は北から南の方へ抜けていき、飯能から池袋へと向かう電車はわざわざ南の方から北に向かって抜けていく。

その結果、所沢から見て漠然と同じ東方向に行く西武新宿行上り電車と池袋行上り電車が反対の方向に旅立っていくのだ。

もちろん、両方の線路は相当な無理をしており、所沢駅の手前でどの線路も苦しそうに急カーブをしながらホームに入っていく。

 

この辺の経緯は専門の本を読んでいただければ、本当にいっぱいあるので、そちらでどうぞ。

 

駅舎の構成

 

 ホームはメインストリートであるプロペ通り側(西口)から順に

→1番ホーム 西武新宿線 下り(本川越方面行き)→

線路

線路

←2番ホーム 西武新宿線 上り(西武新宿方面行き)←

→3番ホーム 西武池袋線 上り(池袋方面行き)→

線路

線路

←4番ホーム 西武池袋線 下り(飯能方面行き)←

←5番ホーム 西武池袋線 下り(飯能方面行き)←

線路

予備線

となっている。

 駅の出口は西口と東口の二ヶ所だが、両方とも今はブリッジの上に登って共通の改札口をくぐってから東西に分かれるようになっている。

 所沢駅の西口が繁華街であり、メインストリートであるプロペ通りと、そのどん詰まりにあるダイエーへの経路になっているが、最初から賑わっていた出口(元々の駅舎はこちらにしか出口がなかったため、実質的にこちらが駅の正面に当たる)であるため、ロータリーも狭くタクシー乗り場が使える程度。交通の便と言うよりは、正面にそびえる所沢西武(WALTZ)の見栄えを良く見せるための吹き抜け的な空間と言われても文句は言えないところ。

 所沢駅の東口は後になって開発されたせいもあって土地も広めでのびのびと使われている。のびのびとしすぎて、未だに空き地や駐車場になったまま再開発計画の進まない場所も目立つ。東口のハイライトと言えば西武鉄道本社社屋なのかもしれないが、実は市民の生活に直接関わってくる点としては、交通の発着点であることの方が重要だ。

大きな道路に直接入れる広い道路とロータリーがあるのが東口の強みで、主要なバスの乗り場もこちらに集中している。その辺は首都圏郊外の地方都市とそんなに変わらない部分かもしれないが、さすがは電鉄会社のお膝元と言える点が一つだけある。成田空港と羽田空港へアクセスするリムジンバスと、関西へ行く高速バスが利用できるのだ。これは便利。旅で疲れ果てた所沢市民をバス一本で家の近くまで送ってくれる、これが所沢駅東口の一番のセールスポイントだ。

 

 

復活の狭山そば


 西武線沿線の立ち食い蕎麦屋を『狭山そば』という。

正直、他の私鉄沿線と比べても力が入っていない感じのところが多く見られる立ち食い蕎麦屋だったのだが、とにかく古くからあった。

 そこに異変が起こったのが2011年12月31日。

まさかの狭山そば閉店ですよ。たしかに前々から西武鉄道は立ち食い蕎麦なんて辛気くさいものをいつまでも駅のホームに置いておきたくないという意向があったらしい。

実際に閉店する年の大晦日。

狭山そばの前には引きも切らさずお客さんがやってきて、何度かの蕎麦品切れ、つゆ品切れを乗り切りつつ、本川越行き方面1番ホームに閉店まで列を作ったという伝説を作り上げた。

 

 その後、ブリッジの上にはカフェ風の綺麗なカレー屋さんや、いかにも売れそうなつけ麺屋さんなどが次々と開店したものの、やはり利用者は狭山そばが懐かしい。

 

 ここで大きな横槍が。

ファーベラス社という外資企業が敵対的TOBを仕掛けると株式銘柄の33.3%以上の株式の買い上げを発表し、政府首脳陣は完全にパニックに。

敵対的TOB反対!などと叫びながら、もう一方では皆が待ち望んでいた狭山そばの復活を持ち出すとのこと。

2013年6月25日に無事開店しました。

 

 

狭山そばには2系統!

 

 ちなみに西武鉄道にある狭山そばには2系統の資本に分かれており、一つは西武通運系、もう一つはウェスコ系と呼ばれている。

この二つの系統は名前が同じでも全く違う店構えや味なので、良く確認したいところ。

2011年12月31日に閉店するまでは所沢の狭山そばはウェスコ系列だったので、所沢駅の狭山そばがウェスコなのか西武通運なのか、利用者たちは大変に関心を寄せていた。

 実際、新しい所沢駅の狭山そばはウェスコ系である。

これには本当に素直に感謝したい。西武鉄道の珍しいグッドジョブ!

 

 

屋上には庭園が!

 

 

 2013年6月、新駅舎の改装工事によって屋上緑化の一環として屋上にちょっとした庭園ができていて、気晴らしや散歩が出来るところもチェックしたい。

 

 

註:

「購入価格」は始点である池袋駅から電車に乗った場合の運賃です。

  • 購入金額

    330円

  • 購入日

    1895年03月25日

  • 購入場所

    埼玉県所沢市くすのき台

4人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • jirさん

    2013/07/26

    面白い!所沢は何度も使ったのに気づかなかった!

    すぐに地図確認しちゃいました → 所沢駅

    確かに曲がりくねってる
  • ビキニの長門さん

    2013/07/26

    >jirさん
    ありがとうございます。
    所沢駅の周囲の線路、すごく苦しそうによじれていますよね。

    一応、駅は「所有」はしていないのですが、「ものの使い心地」という点で注目してみました。

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