May J.。女性ヴォーカリスト。その美貌、綺麗な発音の英語、女性目線の歌詞で女性からも支持を受けるが、なんと言っても有名なのは「関ジャニの仕分け∞」で各界・各国の歌上手を打ち負かしてきた採点カラオケの女王として?
もちろん彼女はオリジナル曲も歌うアーティストなのだが、識った曲を「完璧に」歌いなおされると、もはやあっけにとられる。そんな抜群の歌唱力を持つ彼女が出したカバー集。カバー集なので得意のカラオケになるかと思いきや、アレンジで凝って新味を出してきた。
「島唄」はTHE BOOM
の心に沁みる歌。オリジナルの三線の響きが胸を打つアレンジから、DIMENSION
の小野塚晃のピアノをバックに切々と歌う。宮沢和史のはっきりとした味のある歌とは違い、ビブラートの効かせ方や長音でのラストの音程上昇した抜き方を駆使した、いわゆる「上手い歌」。
「First Love」はいわずと知れた宇多田ヒカル
の名曲だが、ストリングスをいっぱいに使ったよりゴージャスなアレンジで挑む。この曲は例の「関ジャニの仕分け∞」でも歌われた彼女の最強カラオケもち歌のひとつ。これもピアノは小野塚だが、ブレイクを上手く使ったドラマチックなプレイで、TVのカラオケとは内容が違う。はっきり言って宇多田ヒカル本人より上手いかもしれんw。ただ、ヒカルの「あのテイク」は彼女の、当時16歳(製作時は15歳)の感性が、歌に、歌詞に込められていて、それとは違う「上手さ」だが。
日本的な旋律を持つ「夏祭り」はJITTERIN'JINN(ジッタリン・ジン)
の曲、後にWhiteberryがカバーした。これはかなり粋なアレンジ。設楽博臣のスパニッシュ風味の情熱的なギターと久保田利伸などのサポートで識られるJay Stixxのブラシ振り回したドラムでかなりジャジィ。設楽のギターに合わせたMayのスキャットや間奏前やラストに入るメンバーの♪イェイ♪という掛け声がライヴだ。この曲はイイナ。
付属のDVDではPVだけでなく、スタジオライヴもあり、彼女の上手さが堪能できる。美貌と美声を兼ね備えた歌姫、ただ、残念ながら★満点ではない。彼女の声のコントロールがあまりに完璧で、流すにはすばらしいが向き合って「入りにくい」のだ。「完璧な」美しさは目を(耳を)惹くけれど、ひとは1%の欠点があるほうが魅せられるのかもしれない、そんなことを考えてしまう作品です。【収録曲】
<CD>()内オリジナルアーティスト
1. Precious(伊藤由奈)
2. 島唄(THE BOOM)
3. 渚(スピッツ)
4. First Love(宇多田ヒカル)
5. LIFE(キマグレン)
6. 夏祭り(JITTERIN'JINN)
7. 波乗りジョニー(桑田佳祐)
8. 白い雲のように with クリス・ハート(猿岩石)
9. secret base ~君がくれたもの~(ZONE)
10. 少年時代(井上陽水)
- Bonus Tracks -
11. ハナミズキ(一青窈)
12. I DREAMED A DREAM(映画レ・ミゼラブル、Anne Hathaway)
<DVD>
1. Precious (PV)
2. ハナミズキ (PV)
3. 白い雲のように with クリス・ハート (PV)
4. First Love (PV)
5. 島唄 (Studio Live)
6. 渚 (Studio Live)
7. 波乗りジョニー (Studio Live)
アルバムダイジェスト:
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購入金額
2,599円
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購入日
2013年06月22日
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購入場所
WonderGOO
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