この製品は寸法などからは3.5インチHDDといえるのですが、中身のプラッターは2.5インチサイズのものでした。面積の小さいプラッターを高速回転させることで、ランダムアクセス性能の向上を狙った製品とみることが出来ます。最近でも、WesternDigital製のSATA接続ながら10,000rpmという、Raptorシリーズで同様の手法がとられていますね。
それだけに、最大転送速度は15,000rpmという回転数から想像されたほどのものではありませんでした。生憎この製品についてはベンチマークのログが残っていないのですが、確かシーケンシャル時の速度は読み出し/書き込み共に40MB/sに達していないという程度だったと記憶しています。ランダムアクセス性能は同社製の10,000rpmモデルよりは頭一つ速いというものでしたが、Quantum製の10,000rpm製品で、当時傑作と評されたAtlas 10KIIとはほぼ同等といった性能であり、回転数以外の面でのインパクトが少々乏しかったというのが本音です。
その一方で15,000rpmというだけのことはあり、小口径プラッターモデルとは思えない発熱や動作音でした。私はあまりHDDをきちんと冷却して使う方ではなかった(空間の狭いPC-9800シリーズで使うには冷却が必要なHDDはあまり適していなかった)のですが、当時この製品を使うためには冷却は必要だと思っていました。
後継モデルのCheetah X15 36LPでは名実共に最速の座を手にしていただけに、初代となるこの製品は登場時のインパクトに反してあまり印象に残らない製品となってしまいました。結局私も常用することは無く、ベンチマーク測定用として持っていました。
-
購入金額
0円
-
購入日
不明
-
購入場所
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。