レビューメディア「ジグソー」

組み立てる楽しみ価格かな?

ずいぶん前に、本誌の発売を知り、購入しようと思っていましたが、それをすっかり忘れでいました。
今日突然思い出し、帰路の途中にある書店に立ち寄ったところ、幸いにも在庫があり手にすることができました。決して、表紙が堀北真希だったから買ったわけではありません。
どこで記憶を間違ったのが2000円弱だと思いこんでいましたので、3500円の定価に驚きつつ、財布に余っていた図書カードを使って購入しました。
3500円なら市販の電波時計が買えてしまう値段ですので、組み立てる楽しみを含めた価格と考えて良いでしょう。

ご覧の通り、とても分厚い書籍です。
と思いきや、書籍部分は写真の箱の下、ほんのわずかです。
「箱が邪魔で本が読みづらい」と思っていたら、その辺も配慮されており、書籍部分が取り外せるようになっていました。

箱の中身はこのようになっています。
発泡スチロールにうまいこと収納されていますが、それでも私が予想していた以上の部品点数がありました。雑誌のおまけと侮っていたので、もっと簡素的なものかと考えていました。
しかし、実は綺麗に収納されているので、これ以上の部品点数があります。
なお、部品(ネジを含む)には予備が確保されていないため、紛失してしまわないように注意が必要です。

私は、小さい頃に購読していた学年雑誌や学研誌でも、付録が気になってそれを味わった後に、書面を読むという流れでした。
というわけで、今回もさっそく付録の組み立てから入ります。

組み立て手順は、書面の中に書いてありますが、いきなり組み始めるのではなく、一度手順に目を通して流れを把握しておいた方がスムーズに作業できると思います。
組み立てには基本的にドライバ一本あればできますが、細かい部分をネジ止めする必要があるため、マグネットドライバか、ピンセットやラジオペンチがあると良いかもしれません。それから袋開封用のハサミはあった方が良いでしょう。

マイコン基盤は、すべて半田済みで特に加工する必要はありません。
マイコン/メモリはマスクされています。

特に難しいところもなく本体は完成です。
夢中になり過ぎて、過程の写真を撮るのを忘れてしまいました。
注意する点としては手順書にも再三に渡って記載されている通り、アンテナの線が弱いため、無理な力がかかると破損してしまう可能性があります。
また、クリアパーツをネジ止めするとき、力を加えすぎると割れてしまいそうな感じがしました。
ネジは基本的に目切ネジですので、ネジ止めはかなり力が要ります。

「本体が組みあがったので半分終わった!」と思いきや、実はここからが難関でした。
パタパタの部分、フリップをドラムに取り付けていく必要があるわけです。
細かい作業の上、枚数がありますので、骨が折れます。耐久レースやマラソンをやっている気分になっていきます。

とりあえず、“分”の分、60枚をセットしました。
次に“時”の分のセットですが「12枚か24枚なので“分”より楽」かと思いきや、10分に1ページのようで、1時間に数枚が確保されています。そのため、結局“分”と同じ60枚をセットする必要がありました。
ここまで来ると次第に嫌になってきます。“時”の半分の12まで来た段階で12/60までしか進んでいないような感覚になり、途方もない作業をしているように感じてきます。

何はともあれ、無事にフリップをセットし、完成しました。
電池をセットすると、00:00のリセットが行われ、初回の電波受信の処理が始まります。
10分以内に現在時刻に設定され、以降は毎日1時に時刻合わせが行われるようになります。

動作音ですが、かなり大きいです。
書籍の表紙に「パタパタ」と書いてあったため、飛行場の古いフライト情報のような音をイメージしていましたが、ギヤを噛む爪の音が大きく、どちらかというと「カシャン」という音です。
そのため、00:00リセットの時や連続送り機能(ボタン長押下)を実行した時は、「カシャンカシャンカシャン」と結構にぎやかで、フリップの「パタパタ」は聞こえません。

組み立ててみた感想として、これを設計した人がすごいと思いました。
間違うことができないように部品が形取られており、万人に組み立てができるように設計されているのです。
電波時計やフリップの仕組み以上に、この付録を考えた人に感心します。

ものとしては、付録ですので、やはりチープ感は否めません。
ですが、電波時計でかつフリップ時計というのはオシャレでかつ実用的、なにより組み立てる楽しみがあるので、先に書いた通り、多少チープでも目を瞑れます。
個人的には、フリップの前を保護するようなフロントパネルがあると嬉しかったです。何かの拍子にフリップにぶつかって外れてしまうと、前述の苦労以上の苦痛をもっての修理を強いられるわけです。

以上で、付録の組み立ては完了、所要時間は約2時間でした。
無事電波をつかむこともできたようですので、書籍の中身を確認することにしましょう。
  • 購入金額

    3,500円

  • 購入日

    2013年06月20日

  • 購入場所

    宮脇書店

29人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (6)

  • 退会したユーザーさん

    2013/06/21

    これは楽しそうでつねぃ^^
    ついつい買ってしまいそうになるかも(・・;
    ただ私は時計の音がすると気になって寝られなくなるので
    枕もとには置けそうにないでつね(www
  • 蒼-aoi-さん

    2013/06/21

    なつめぐさん>
    時計の音が気になる人には向かないです、間違いなく。
    昨夜(今朝)組み立てて、寝室の隣の部屋に置いて眠ったのですが、それでもカメラのシャッター音よりはるかに大きい「カシャン」が一分おきになるので、かなり安眠妨害でした。
  • みっちゃんさん

    2013/06/22

    この手のネタには、反応してしまいます。
    楽しそう~
    こんなレビューがあったら即応募ですw

    私の場合、音は気にならんです ⊂(^ω^)⊃ セフセフ!!
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