写真は緑基板のものを掲載しましたが、もう一つの方は茶基板のものでした。緑基板の方が手近にあったため、そちらで写真を撮っただけです。
刻印によると型番は「AMP1600DMS3C」となっていて、Athlon MP 1600+であることが判ります。この1600という数字はこの時期にお馴染みだったPR値(ただし、この世代からこの数字はモデルナンバーという扱い)であり、実際の動作周波数は1.4GHzということになります。
搭載コアはPalominoで、これは当時のメインストリーム用製品であった、Athlon XP系と全く同じものです。一応Athlon MPとして売られているものはマルチプロセッサー構成に正式対応しているという違いはありましたが、Palomino世代のAthlon XPは実際にはデュアルCPU対応のマザーボードに2つ載せればデュアル動作してしまうものが多く存在していました。その場合にはXPとMPの差は皆無といって良いものでした。
先に書いた通り、Dual Scoket AマザーボードのTigerMPXを活用するために入手したこのCPUでしたが、動作クロック1.4GHzの割にはなかなか快適だったとは思います。しかし当時はまだWindows 2000でPCを使っていた時代であり、デュアルプロセッサーの恩恵を受けることが出来るソフトウェア環境はあまり多くありませんでした。殆どの用途において、クロックの低いデュアルCPUよりも、クロックの高いシングルCPUの方が快適ということで、結局最後は後に入手したThoroughbredコアのAthlon XP 2400+1つに載せ替えられてしまい、それ以後このAthlon MPの出番はなくなってしまいました。他にいくつかこれよりはクロックの高いAthlon XPも持っていましたので…。
入手した時期や価格はデータが手元に残っておらず、詳細を書くことは出来ませんが、比較的安価なデュアルCPU環境を構築できた意義は大きかったものと思います。ただ、それを活かすことが出来る使い方を出来なかったというのが少々残念でした。
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購入金額
0円
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購入日
不明
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購入場所
Schrödingers Katzeさん
2013/04/02
それはこれよりも後とか前でしょうかね。
実質おなじだけど、差別化されていて、判定のための細工であれこれ言われて多様な気がするのだけは覚えてます。
NXビットとか、SSE2とか、微妙なところでいろいろ足りないので、最近のOSじゃパフォーマンス以外の部分で門前払いなんですよね。
一応Windows2000あたりは、対応はしてるんですが、ソフトウェアの構造が、マルチスレッドは作成上のもので並列化を進めるものではありませんでしたしね。
複数のアプリケーションを併用した場合の速度低下の減少くらいの効果はあったように思いますけど。
あの時期だとまともにマルチスレッドを意識した環境はBeOSとかくらいじゃないでしょうか。マイクロカーネルなシステムはありましたけど。
jive9821さん
2013/04/02
マザーボードによって違いはあったらしいですが、PalominoのAthlon XPでは無改造でもDualで認識するものがあったようです。というか、私も1500+か1700+か忘れましたが、TigerMPXで動く組み合わせを一時期持っていましたので。
パフォーマンス的にもさすがに現役とは言い難いレベルですし、機能面での見劣りは如何ともしがたいものがあります。
ご指摘の通り、Windows 2000でDual構成のメリットといえば、複数のアプリの並列動作が快適になる程度でしたし、一般的なクライアントPCとして使っている限り実感できる機会はあまりなかったのではないかと思います。