まずiD Photoについては、このメディアを採用した事実上唯一のデジタルカメラとなった、SANYO IDC-1000Zの拙レビューをご覧下さい。
iD PhotoディスクはMOとしては非常に優秀であり、一般的に使われた3.5インチMOと比較しても特に書き込み性能の高さが特徴となっていました。このドライブではその特性を活かし、他のデジカメ等で記録したCFやSMの中身を、iD Photoディスクにバックアップを取ることを想定していたと思われます。一応逆方向でのコピーも可能ではありますが。
ただ、SMをサポートしている時点で予想が付くのですが、この製品はCFやSMが128MB程度までの容量しかないことを想定して作られていました。当時としては大容量だった730MBというiD Photoディスクも、CFの容量が増えていくに従ってこの機能の意味は急速に失われていくことになります。なお悪いことに、この製品のCFスロットはFAT32をサポートしていないため、iD Photoの内容をCFにバックアップするにも中途半端です。
この製品自体は外付け光学ドライブとしては極めて小型軽量で、FireWire接続時にはバスパワー駆動も可能という使い勝手の良さは大きなメリットでした。USB接続時や単体動作時には単3電池による動作も可能であり、メディアを数枚持っているのなら使い勝手の良いMOとして重宝したかもしれません。
製品としての出来は非常に良く、iD Photoが普及しなかったことにより評価されなかったという意味では不運というべきでしょう。ただ、私個人としてはIDC-1000Zで記録したデータを、IDC-1000Zが動かなくなっても読み出せるというだけで大きな価値があります。
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購入金額
525円
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購入日
2013年02月22日
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購入場所
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