本製品は、Coolermaster社の黒軸を採用したゲーミングキーボードです。
Coolermaster社といえば、優れたPCケースを世に生み出し続けているメーカーですが、今回「CM Storm」シリーズのゲームプレイ環境の拡充に一環で、キーボードを発売させることになったようです。
キーボードメーカーとしては新参者に当たるCoolermaster社ですが、設計&製造は大手メーカーに卸しているOEM会社ということで、製品としてはまず間違いの無いもののようです。
とまあ、つらつらと書いていますが、実のところキーボードは十分間に合っているんですよね。現時点で、デスクトップPC2台に対してキーボードは5台を数える状態。
「 ま さ に 無 駄 遣 い 」
なわけなんですが・・・、
メカニカルキーボードは触った事が無かった点と、テンキーレスである点、それにJustmyshopの特価販売についつい釣られてしまったのが本当の所です。笑
【本体サイズ (幅 x 奥行 x 高さ)】 355mmx135mmx35mm
【 本 体 重 量 】 960g
【 キーレイアウト 】91キー(日本語配列カナ印刷なし)
【 キ ー 構 造 】 メカニカル(Cherry 黒軸)
【インターフェース】 USB , PS/2
【複数キー同時押し】PS/2に限り全キー同時認識
【 付 属 品 】 交換用キーキャップx6 / キーキャップ取り外し用工具x1
ゲーミングキーボードと謳う本製品は、Nキーロールオーバーや、「Windows」 キーの無効化機能、1000Hzという高速なポーリングレートと、FPSする際に必要な機能が過不足なく搭載されています。
MMOなどのマクロが欲しいゲームには足りない可能性がありますが、FPSというジャンルにおいてはテンキーやマクロボタンのような数多くのボタンはむしろ邪魔になります。
そういった点を他社のゲーミングキーボードと比較しても、FPSに特化された潔い製品だといえます。
個人的な話でいうと、上記機能は殆ど必要ありません。笑
たまにゲームをしても、そこまでシビアな操作を要求するようなレベルではありませんし、キーボードは撃ち心地が良くシンプルであればあるほど良いと考えるタチです。
簡単に言えば本製品のような、テンキーレスキーボードが好きなんです。
会社用でもなければ、テンキーを使うことはそうそうありませんし、その空いたスペースにマウスパッドを置けますので省スペースというだけでなく、キーボードとマウスの位置が近くなって操作性も向上します。もっと言えば、机の奥行きを広く取りたいのでF1~F12キーも省きたいくらい(それはさすがに差し障りがあるので断念していまますが)です。笑
印字は、耐久性のあるレーザー刻印、フォントには軍事系セリフ体が採用されてます。キートップの成形レベルも高く、変なザラザラ感や金型成形の悪さは感じられません。
また、カナ無しなのはデザイン面において好材料だと言えます。
キーボード表面にはラバーコーティングがされていて、しっとりとしたその手触りは、他社とは違った高級感溢れる雰囲気を漂わせることに成功しています。
耐久性についても、まず問題ないレベルといってよく簡単に剥がれることはなさそうです。
全体的なデザインとしては、有り体なゲーミングキーボードといった感じで、正直あまり好みではありません。もう少しフォントに上質さを、意匠に謙虚さが欲しいところです。
まあ、派手が取り柄なPCゲーム業界ですからね。致し方ありません。
キーボードの側面から見てみると、しっかり階段状(ステップスカルプチャー構造)になっています。
ステップスカルプチャー構造とは、キーが段ごとに階段状の段差を持ち、キートップの傾斜確度によって上下の段が緩やかな凹型を描いてるように見える構造のことで、キーに段差を傾斜の違いを持たせることで、段を誤らない正確な位置把握と、ホームポジションから移動の少ない打鍵が行いやすくなっています。
このため、タッチタイピングが行いやすく、身体的負担も少ないという特徴があります。
ただ、メカニカルキーボードの特徴と言うべきか、初段の段差がきつめですね。
できればアームレストがあったほうが疲れがより少なくて済みそうです。
PCと接続するためのケーブルの出口を、キーボードの上方向、左方向、右方向に変更できます。ケーブルの出口を変更できることで、PCを 置いてある場所や机の上の状況に合わせて、ケーブルをキレイに配線できます。
いよいよ本題の打ち心地です。
購入してから一年程使ってからの感想となります。
購入当初は、静電容量式キーボードを使っていた手前、その押圧の重さに辟易というか、本当に指が疲れてしまって、自分には合わないキーボードだと思っていました。
しかし、一ヶ月を超えた辺りでしょうか、重さに慣れ始めたの同時に、リニアで底付き感の無く、かつゴムゴムさが無く押し込み後の強い反発のあるバネ特有の撃ち心地に、高揚感を感じるようになってきました。
安かろうのメンブレンであっても、メンブレンなりの良さがある。
と以前書いたことがありましたが、当たり前のことですがメカニカルにもメカニカルの良さがあると今になって再認識させられています。
長文を打つのであれば、重く強く反発する黒軸は疲れやすいので恐らく向きません。
でも、その向かない理由の中にキーボードを撃つ楽しさが詰っていると感じます。
特価販売に釣られ購入した本製品ですが、こう一つのレビューに書き起こしてみると、買って良かったという言葉で締めくくることが出来ます。
やはり、全体的な出来では最高級品である「静電容量式キーボード」に適うわけもないのですが、静電容量式とは異なる華やかで刺激的な打撃感は、撃つという動作に楽しさを感じることが出来ます。
静電容量式キーボードが「空気・水・大地」のような有ることを感じさせない自然な存在とすれば、メカニカルキーボードはテーマパークのような煌びやかさがあります。
勿論、自然な存在ではないのですから、雑さを感じたり、気分に乗らないときの野暮ったさを感じることはあります。しかし、刺激はやはり面白い。
最近は、長文を打つ機会も減った為か、撃って楽しい本製品の出番が増えてきています。
ヒューマンインターフェースは大事。
と言うことを再認識させてくれた製品です。
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購入金額
2,980円
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購入日
2012年09月04日
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購入場所
aoidiskさん
2013/11/06
軸も黒軸となれば、やや重たさを感じながらも
打鍵感は楽しそう。
きっちょむさん
2013/11/06
打鍵感はキートップの質が良いのも相まって、なかなかいいですよ!