SCSI製品に馴染みのない方には見慣れないアイテムかと思いますが、SCA-2 80PコネクターのSCSI機器(主にHDD等)を、通常の68P Wide SCSIケーブルで接続する際に必要となる変換アダプターです。この80PにはSCSIの信号の他、HDDを動かすための電源ラインやSCSI ID(SCSI機器は同一信号ライン上では、デバイス毎にユニークなIDを割り当てる必要があります)も含まれていて、HDD等のホットプラグを容易にするために用いられていたコネクター形状です。
SCA-2 80P自体はあくまでWide SCSIとの相互変換で用いられた形状であるため、比較的古い世代や、安価なSCA-68P変換アダプターでは、68Pコネクターを維持したまま後に普及したLVD転送に対応していない場合が多くありました。しかし、このDX100-SWCでは正式にLVD転送サポートが明言されていたため、HDDのテストにはまずDX100-SWCを使い、その後他のアダプターを試すというのが当時の手順でした。
ちなみにDX100-SWCが正式にサポートしているのはUltra 2 Wide / Ultra 160 SCSIまでであり、Ultra 320 SCSIでの動作は保証対象外でしたが、実際のところはUltra 320 SCSI環境でも特に問題なく動作していたようです。私自身はUltra 320 SCSI対応のホストアダプターもHDDも殆ど使っておらず、実際に直接試したわけではありませんが。
最大の難点だったのは価格であり、一般的な実売価格では4,000円前後と他の同等製品の倍以上という実売価格で、信頼性からすれば常用するHDDでは常に使っておきたい製品ではあったのですが、下手をすれば中古で買うHDD本体よりも高いということで、実運用環境ではDX100-SWCで試して問題ない場合により安価なアダプターに切り替え、それでも問題がなければそのまま安価なアダプターを使い続けるという具合でした。
残念ながら気軽に買える金額の製品ではなく、あくまでリファレンスとしての存在といえましたが、長年愛用し続けて、信頼に足る製品といえます。
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購入金額
3,549円
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購入日
2003年12月10日
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購入場所
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