ProLiant ML115 G5はTDP 95W以下で、物理4コア以下のSocket AM2対応CPUであれば大抵動作するので、アップグレード用としてベストな選択肢はPhenomII X4系である事は間違いありません。実際に、私も一つはこちらを入手していますので。
ただ、実はProLiantML115 G5は2台セットで買ってしまい、1台は何とかなるもののもう1台に何か手頃なCPUはないかと考えていました。以前ある用途でWindows Server 2003を動かした際に、シングルコアのAthlon LE 1640Bではやはり少々能力的に厳しい部分がありましたので。
Athlon LE 1640B(Limaコア)と、Athlon 64 X2 5200+ EE(Brisbaneコア)とを比較すると、1コア辺りの能力は基本的にほぼ同等です。どちらも65nm SOIで製造され、クロック周波数は2.7GHz、L2キャッシュ容量も512KBとなります。つまり性能的にはAthlon LE 1640Bの物理コアを2倍にしただけということになります。その分TDPも増え、Athlon LE 1640Bでは45Wに収まっているものが、Athlon 64 X2 5200+ EEでは65Wとなると考えればわかりやすいといえます。
もっとも、私自身にとってはBrisbaneコアのCPUの印象はあまり良くありません。
以前使っていたAthlon 64 X2 5600+もBrisbaneコアの製品で、TDPは89Wとなっている筈なのですが、実際に使ってみるとWindsorコアでTDP 125Wの
と比べても発熱は殆ど改善していなかったのです。
AMD K8アーキテクチャのCPUは、シングルスレッド性能では比較的良好ですので、1コア当たりの性能が同等のデュアルコアの製品に置き換えることで、一線級とは行かないまでも最近のOSとの組み合わせで実用レベルの性能を発揮してくれれば十分と考えての購入です。
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購入金額
1,170円
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購入日
2013年02月03日
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購入場所
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