ThinkPad Tablet2の純正キーボードが抱える2つの欠点、絶望的なまでに使いにくい光学式トラックポイントとキーボードとしては致命的な欠点である「キーの取りこぼし」の多さから、純正キーボードには早々に見切りをつけ、まず目を付けたのが本製品。
目を付けたはいいが、なかなか現品に巡り合うことができなかったのであるが、ふと立ち寄ったハードオフにて中古品を入手したので早速レビューする。
クセのない一般的な日本語配列
標準的なPC/ATキーボードから、テンキー、App(Menu)/Pause/ScrollLock/Home/End/PageUp/PageDownを省いたものとなっている。
パソコンの発売していたSONYの製品だけあって、一部のキーが小さい・押しにくいということもない。
「PS3専用キーボード」と銘打ちながらも、Windowsでは「Windowsキー」、Mac/iOSでは「Apple(Command)キー」、*nix界隈では「Superキー」と呼ばれるキーがあるのもポイント。
特に、宗教上の理由で、「Windowsマークのキーがついていない、トラックポイント的ポインティングデバイス搭載のキーボードがほしい」という向きにもおすすめしたい。
また、Alt・Ctrlキーが左右にあるのも、ショートカットキーを多用する身としては、非常に捗る。
(これ、モバイルキーボードでは省略されやすいので、非常に重要なポイントだと考える。)
キーピッチも17mmほどあり、このサイズのキーボードでは十分すぎるものとなっている。
キーストロークは、若干浅い気がしなくもないが、個人的には、これで十分だと感じる。
トラックポイントは合格、肝心のキーボードも上々
トラックポイントがついているのは非常によい。強いて言えばスクロールボタンがほしかった。
それよりも、肝心のキーボードが取りこぼしがある。
例えば、促音を入力するために子音を2度打つ時、2つ目の子音が入力されないことがある。
また、少し速く打つと、その文字が入力されないことがある。
母音の取りこぼしも多い。つまり、打鍵の速度が速い時に取りこぼすことが多いように見える。
他の有線キーボードでは全く問題のない打鍵速度なのでこれは非常に残念である。
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28.8.24追記
メーカーサポートに連絡し、修理を依頼した。
プレイステーションクリニックにて症状を見てもらった後、交換修理対応となった。(有償)
税込3858円。
その後は、取りこぼしなどもないため、製品評価を4.5とする。
メーカーサポート対応も◎。
COOL
PlayStation3「専用」を謳っているだけあって、PlayStation3に合わせたデザインとなっている。なかなかスタイリッシュである。ThinkPadなどの黒系のパソコンにも合うデザインである。
上質感まずまず
本体はプラスチック製だが、PlayStationに合わせた表面処理がなされており、質感は高い。
中古品には要注意
もともとの購入価格3000円ならコストパフォーマンス高いと感じたが、新品になったとはいえ、修理代金がかかったので、コストパフォーマンスは2つ星とする。
ただし、国内メーカーのトラックポイント搭載キーボードは他にはないので、その点を加味すれば、評価も変わると思われる。
トラックポイントはよい
トラックポイントは光学式ではなく、VAIO type Pに搭載されているものと同様である。
非常に使いやすい。
ただし、キーボードは、(個体差もあるかもしれないが)キーの取りこぼしがあるのが残念である。特に、速く打ち込むと取りこぼしが多い。
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28.8.24追記
キーボードのタッチ、取りこぼしもなくなったので評価は4.5とする。
トラックポイントを搭載しながら、無駄のないすっきりしたデザインはよい。
(ゲームパッド搭載のキーボードという意味ではほとんど他に類を見ないのではないか)
Fnロックがあれば、評価は5だったかもしれない。
キーの取りこぼしが致命的→スクロールボタンがあれば。
標準では、Home/End/PageUp/PageDownがないが、WindowsではJoy To Keyなるユーティリティを使用すると、Fn+矢印キーにHome/End/PageUp/PageDownを割り当てることができ、非常に捗るようになる。
以上は大したことのない残念ポイントだが、キーの取りこぼしがあるのは致命的である。特定のキーに限らないので、キーの入力速度・タッチによるものだと思うが、有線キーボードでは問題ないので、ワイヤレスキーボードの宿命なのかもしれない。
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28.8.24
キーの取りこぼしは、交換修理にて解消された。
後は、Fnロックがあれば完璧だったかもしれない。
それから、マルチペアリングできないのが残念。
コンパクトで打ち心地も(個人的に)良好となれば、さまざまなデバイスで使いたいもの。
マルチペアリングできれば、家ではメインの機器に、外出時には持ち出し用デバイスで使えるのに、
ペアリングし直しの一手間が必要なのが残念である。
元々「PS3専用」であるので、マルチペアリングを考慮していない、といえばそれまでなのだが。。。
打ち心地良好、トラックポイントも便利
打ち心地は賛否両論あるようだが、個人的には打ち間違いもないし、押し切ったときの感覚も、TPT2キーボードと違って、底に当たる感もないので、好みの部類に入る。
打ち心地がよいので、文章入力が進むこと進むこと。
また、トラックポイントも搭載しているので、キーボードから手を離さなくてもマウス操作できるのが非常によい。
タブレットに繋いで使うことが多いが、タブレットの画面に手を伸ばさなくてもよいので、非常に捗る。
ただ、それだけに、スクロールボタンがないことによる不便さが際立つ格好となっている。
細かいところを除けば満足。
質感・トラックポイント・キータッチ等には満足。
スクロールボタン(中クリックボタン)があれば、ますます良かった。
それから、Bluetoothキーボードでは割とお馴染みになってきているマルチペアリング機能。
この製品の発売が2011年ということもあり、この機能の搭載には至らなかったのだろう。
あとは、まだ活用していないが、ゲームパッド機能を多用するならば、Fnロック機能もあればよかったと思われる。
製品の故障率といったところも含めると、ネットで検索すると、それなりに不良品があるようだ。
(特に初期ロットに多いようにみえる)
特に中古で買う場合は、今回のもののように、接触不良が多いようなので、注意されたい。
その点を含むと、評価は3になる。
製品自体には満足。
正常に動作する物が3000円で手に入っていたならば、評価は4.5。
不良品情報の多さから、品質管理ができていない・新品/中古にかかわらず、接触不良品を掴まされる可能性があることを考慮して3.5とした。
トラックポイント搭載・日本語キーボード(しかも正統派の配列)・キーパッド機能搭載・スタイリッシュなデザインという特徴を備えるキーボードは、本製品を差し置いては他にないだろう。
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購入金額
3,280円
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購入日
2016年08月16日
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購入場所
ハードオフ
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