ThermalTakeのブランド「Tt eSports」のゲーミング・ヘッドセット。
ヘッドセットとして販売されているが、ヘッドホンとマイクは完全な別製品として分離しており、双方単体で動作させることが出来る。
ヘッドバンドは非常に緩めで、締め付け感は殆ど無い。
それでいて、フィット感は非常に良好。長時間の装着が前提となる、ゲーミング・ヘッドセットとして徹底的に装着時の負荷を減らそうと努力したことが窺える。
50ミリのネオジムドライバを格納するイヤーパッドは、直径がタバコの長辺部より長い。
パッドは肌に接触する部分が羅紗地で、装着感も良好。
側面の解放部がかなり大きいことから、通気性が非常に良く、長時間の装着でも殆どムレることがない。
ただし、この通気性の代償として音漏れもかなり凄い(笑)
装着状態でも判るくらいのダダ漏れなので、自室以外での利用は確実に他に迷惑がかかる。
インライン・ボリューム付きコード。長さは1.5mくらいある。
ピンジャックこそ金メッキだが、メス側はフツー。
音質の低下はさほどでもないが、ボリューム部分の作りが少しヤワめ。
付属品扱いのマイク。
ノイズキャンセリングなどの機能は一切ないが、割と性能は良好。
声をクリアに拾ってくれる。
で、肝心の音であるが、面白いほどに「真っ平ら」と評すべきだろうか。
高音・低音・中音全て相応に出るが、商品しての癖が一切ない。
徹底して「そのまんまの音」を「そのまんま出す」感じで、悪く言えば特徴がない。
ただ、良く言っても「特徴がない」のだが。
要するに、サウンドカードの持つ特性・設定に対し素直に反応するのだ。
イコライザやバス設定によって、好みの音が作りやすいので、メーカーによって作られた「売り」が嫌いな人は、割と気に入るんじゃあるまいか。
また、疑似5.1や7.1も素直に反映する。
音の方向性についての再現力は割と高い。
FPS向けという商品方向性を考えると、これで正しいのだろう。
ただし、この特性のせいか、音楽鑑賞には向いていない製品でもある。
音源次第ではあるのだが、128kMP3みたいな音源だと、明らかに「足りない部分」がごまかされず、ペラッペラさがモロに出てしまうのだ。
逆に192k以上の音源では、その良さが素直に前に出てくる。
実際、BD再生ではかなり自分好みの音が出た。
そういうわけで、
SE-MJ551は速攻、予備役編入決定。お疲れさん。
-
購入金額
3,980円
-
購入日
2012年12月08日
-
購入場所
A-Nii ThermalTakeオフィシャルショップ
とっぷりんさん
2012/12/09
Vossさん
2012/12/09