図書館戦争シリーズの有川 浩さんの作品。
海上自衛隊の潜水艦に避難した一般人+自衛官のストーリー。
この本で面白いのは襲撃してくるのが、巨大な甲殻類(作中ではザリガニなど)ということですね。
私は当時、自衛隊を題材にした映画や小説を読んでたんですが、襲撃してくる敵性国を某国だのかの国だの、周辺国への変な気遣いではっきりと示さない作品(なぜか米国はハッキリと表現されているけどね(笑))に辟易してたので、本作の気遣い無用の設定は痛快でした!
また本作では、縄張り意識全開の警察が自分たちだけで解決しようとして泥沼化したり、防衛出動・治安出動の定義付けに時間がかかり、被害が拡大するなど展開が非常にリアル。
しかも自衛隊が出動するや瞬く間に状況を解決してしまうんですから、如何に自衛隊の最高司令官=内閣総理大臣の迅速な判断が重要かということが表現されています。
後発の「ラブコメ今昔」の後書きでも、自衛隊への尊敬の念と司令官である内閣総理大臣への憤りが綴られてましたが、有川さんはかなり早い段階から同様の思いを抱いていたようですね。
まあ、有川さんの作品なんで上記のような重いテーマだけでなく恋愛要素も満載ですし、潜水艦内の隊員と子どもたちのやりとりなど非常に面白く、読みやすい作品だと思います♪
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購入金額
740円
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購入日
不明
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購入場所
楽天ブックス
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