レビューメディア「ジグソー」

Nikon D50用に


 「井戸の底を覗くようなもの」とまで評されるD50のファインダー。以前からこれを改善しようとして調べていたのですが、意外に純正品よりも社外品の方が良いらしいです。ニコンとしては、ファインダー倍率で上位機種と差を付けているのに、安いマグニファイヤー一つで改善されては困る、ということなのでしょうか。

 さて、これでどれくらい変わるか、ということですが、後付けでファインダー倍率を上げると、周りがケラレるため、上げられる倍率には限界があり、それが約1.2倍のようです。尖ったものでは、マグニファイヤーの脱着を容易にして倍率を2倍まで上げたDG-2や、少し違いますが、可変倍率にして1倍と2倍を切り替えられるアングルファインダーDR-6などがあります。

とりあえず、自分が目を付けたのは以下の3つ。

・OLYMPUS ME-1
・Panasonic VYC0973
・Nikon DK-21M

 この中で、ニコン純正は先ほど書いたように脱落。残る2つですが、オリンパス1つでパナソニックが3つも買えてしまうので、パナソニックに決めました。

 ところで、他社製カメラ向けのアイピースがすんなり入るのか、という問題ですが、この部分の寸法は各社同じなようで、無加工、もしくは少し削る程度で装着できるということです。D50では無加工でした。

 そんなわけで、楽天で1,200円程度で注文し、届いたのがこれ。メール便で頼んだので、箱は畳んで入っていました。


 初めから付いていた接眼目当てに慣れていた身としては、思っていたよりも大きく、これは付けたら浮くなと思っていたら、案の定・・・
元の状態(接眼目当て DK-20)
元の状態(接眼目当て DK-20)

VYC0973
VYC0973

VYC0973 横から
VYC0973 横から

 これで、0.75×1.2=-0.9となり、数字上は大きな進化を遂げます。実際の使い勝手も、つけた瞬間に感動、ということはありませんが、しばらく使ってから元の状態に戻して撮ると、非常にピントが合わせ辛く、かなり違いを実感できます。また、ケラレについてもほとんど実感できませんでした。

 注意する点としては、このアイピース自体に視度補正が入っているため、これを調整する必要があります。

 さて、今時マニュアルフォーカスで撮るのか?という話ですが、オートフォーカスも全能ではありませんし(特にD50のような廉価機では)、最近では以前入手した50mm単焦点を付けっぱなしにしているので、マニュアルフォーカスは日常的に使います。


 そんな感じで、非常に安い値段でファインダーを改善できるので、D4桁のような現行機にもお薦めだと思います。
  • 購入金額

    1,270円

  • 購入日

    2012年10月頃

  • 購入場所

    楽天

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