BRP-U6DM2はポータブルBDドライブと、Windows PCで動作するネットワークダビングソフトDiXiM BD Burner 2013 for I-O DATA、BD再生ソフト、BD書き込みソフトをセットした商品です。
中身は本体+USBケーブル+ACアダプタ+ソフトを含むDVD-ROM+説明書です。
前機種 BRP-U6DMとは違い、新たに nasne からのダビングに対応したとのことで、さっそく nasne に録りためた番組をBDメディアに書き出してみます。
既に所有しているBRP-US6と比較しながら説明したあと、nasne→Windows8 のダビングを試します。
どこが違うの?
BRP-US6ってのはこれです。このモデルはダビングソフトは入っていません。
並べて上から見てみます。
とそっくりというか、断定はできませんが、同じ金型から作られたようなケースです。
左が BRP-U6DM2、右が BRP-US6 です。
他もそっくり。USBケーブルについても同じ長さのようです。
とはいえ違いもあります。
違い1 ベゼルに各種規格ロゴがない
BRP-US6や、ネットワークダビング初代BRP-U6DMにはメディア規格のロゴがありましたが、BRP-U6DM2はのっぺらぼうです。
違い2 ACアダプタの定格違い
BRP-US6がACアダプタ 5V 2.0Aだが、BRP-U6DM2 では 5V 1.5A!
0.5A減ってエコだ!とかたかが0.5A減っただけと思ってはいけません。
BRP-US6 はバスパワー (5V 500mA)で動作できずACアダプタ必須なのに、
BRP-U6DM2 は動作OK なのです。
ノートPCなどで供給能力が怪しい場合のためにちゃんとACアダプタは装備しています。
違い3 使用しているドライブが違う
BRP-US6 と BRP-U6DM2 を Windows7環境につないでみて比べてみました。
メーカーが違いますね。
スピンアップ時およびBD再生時の動作音について同じメディアで確認してみましたが、
少し小さくなったような気がします。
違い4 Windows8対応
今回バンドルされているのは、メインとなる DiXiM BD Burner 2013 for I-O DATA とマッハUSB for BD/DVD以外に、
- WinDVD 10 BD [プレーヤー]
- Roxio Creator Premier BD [ビデオオーサリング]
- Nero 12 Essentials Writing Solution [ライティングソフト]
ダビングは簡単
nasne からダビングする環境を作っていきましょう。
材料
- nasne 1個(複数可)
- BRP-U6DM2 1個
- DLNAで不都合がないネットワーク環境 1個
- Windows7 また 8 PC 一台
- BDメディア 少々
- DiXiM BD Burner 2013 アップデータ Ver.1.00 (2013/2/26)
レシピ
1) アプリケーションをインストールする
インストールは基本的に素直に進むのですが、
気をつける点をいくつか書いておきます。
a) 本体のシリアル番号を入力する欄があるので事前に控えておきましょう。
b) メディアサーバー名はわかりやすいものにしましょう。
c) これが出たら大変…
Windows7でも出る場合があるらしいのですが、解決策不明。
7のときは、サポートから セキュリティソフトを Microsoft Security Essentials に変更して試してという指示があったようですが、今回のPCは その後継 Windows Defender (Windows8 バンドル)
いろいろやったものの解決しないので、急遽代替として CF-F9Kを用意します。
こちらも Windows Defender が入っているのですが、一度だけ次のメッセージが出たもののインストール終了→再起動
でもね… diximdd が入っていないのにインストール完了ってのは怪しいので、
アンインストール&再起動、再インストールしました。
なお、再インストール時にはレジストリにシリアルが残っているようです。
何はともあれインストール完了です。
2) DiXiM BD Burnerでメディアをフォーマット
まっさらな BD-RE メディアを用意したので、次のように表示されました。
「書込み不可能なディスクです」というのは分かりにくいですね。
フォーマット開始を押すとフォーマットが始まります。
フォーマットが終わると書き込み可能になりました。
論理フォーマットをおこなって、UDF Version が 2.50になりました。
3) nasneで録画したコンテンツを書き出します
nasneは自分からダビング指示を出せない DLNAサーバーなので、DiXiM BD Burner側からダウンロードする必要があります。
また重要なのですが、100BASE-T以上の有線で nasneなどと接続されている必要があります。
でも、せっかくなので WiFi で試してみましょう。
ダウンロードタブをオスと、あっさり nasne (hanya-nasne01)が見つかってます。
ビデオフォルダは最初空ですが、開いていくとコンテンツ情報が集まります。
せっかくなので、下のコンテンツを書き出しましょうか。
2番組とも AVCフォーマットです。
チェックをいれてダウンロードを押すとダイアログで、コピーワンスやダビング10など転送制限があるタイトルは、消去またはコピーカウントが減少されることが警告されます。
転送開始を押すと書き込みが開始されました。
まず1個めのタイトルから。
徐々に進みます。
タイトル1個めが終了して2個めです。
2個とも無事終了です。
4)録画したコンテンツを再生してみる
録画したものをPCで再生してみます。
使用したのは InterVideo WinDVD / i5-3570K /Z77/RADEON HD7770/Windows7 64bitです。
2つのタイトルですが、「カンブリア宮殿」でブロックノイズと画像崩れが発生、「NHKスペシャル」には問題ありませんでした。
もともとのコンテンツにも Twonky Beamでも確認しましたが、問題はありませんでしたから、
書き出し時の不具合になりますね。
記録ビットレートはデフォルト値であるVBR 9Mbpsですが、2倍速書き込みで、若干のバッファリングしかしていないはずDLNAダビングでは、802.11n接続だと転送が間に合っていなかった可能性があるのです。
もともと AVCですからビットレートは落ちているので、MPEG2で記録していたコンテンツだったら、もっと劣化していた可能性があります。
というわけで、今度は GbE有線接続で書き出して評価してみました。
途中の画面で処理速度の立ち上がりが全然違います。
WiFi(802.11n 300Mbps)接続のとき APとノートPCは1mの距離でしたが、最初は20Mbpsぐらい。その後3分以上経ってから60Mbpsぐらい。
しかし有線では 開始1分弱で70Mbpsを超えます。
案の定、有線で書き込んだ場合にはブロックノイズは皆無になりました。
まとめ
ちゃんと環境が構築できれば、あっさり書き出せます。設定も不要です。
作業をはじめて30分後には最初に書き出しが終わってることも十分あり得るぐらいです。
難易度的に普通にPCが使えるユーザーなら問題はないでしょう。
DLNAばんざいって感じですね。
注意すべき点ですが、
今回 2倍速メディアで書き出しましたが、WiFiではブロックノイズが出ました。
推奨されていない使い方をした理由として、リンク速度によってどれくらい影響するかを知るためですが、速度もさることながらレートが安定する有線必須です。
あと、我が家のnasneがある部屋と自室の間のリンクが 100BASE-Tになっているため、4倍速以上のBDメディアを使用した場合有線でも間に合わない可能性があります。
※今後時間があるときに検証したいと思います。
また書き出しにはMPEG2 TS/MPEG4 AVCから、ビットレート調整を含めトランスコーディングが行われていますので、それなりのマシン、そして余力が必要です。
書込みが安定しないと大変なので、他の処理も行わないほうがいいかと思います。
ブロックノイズが出ないように安定して書き込むためのまとめとしては、
- 100BASE-TX以上の有線でつなぐ
- 倍速値は欲張らない
- 書込み中はパソコン側も余計な処理はしない
- nasneの録画中のダビングは避ける
となります。
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