もう説明する必要のないほど普及している「無線LAN機能つきSDカード」。
基本デジカメやデジビデの保存媒体として使い、それをPCやクラウド、タブレットなどに自動転送する。
つまり、いままでデジタル機器とはいいながら、有線接続かカードを抜いてPC側のスロットに入れるという物理的接続が求められたデジカメを、無線ネットワークの一員として迎え入れる器具。
無線LANへの参加セットアップが必要だが、それが終わればデジカメで撮影した画像が、PCの指定のフォルダに自動転送される。
こんな便利な「Eye-Fi」だが、いくつかのバリエーションがある。
当初は無印の「Eye-Fi」(通称Eye-Fi classic)が流通していたが、現在は(中古でなければ)ほぼ「X2」と呼ばれる高速版のみ取り扱われている。これはSDカードのスピードクラスをClass6準拠以上に、無線通信をIEEE802.11n対応にして書き込み、転送ともに高速化したバージョン。
その最上位版が本品、「Eye-Fi Pro X2 16GB Class10」だ。どこが「最上位」かというと、容量が16GBと他のラインアップ(4GB、もしくは8GB)に比べて大容量なことと、このカードだけがスピードクラスClass10準拠ということ。パッケージを開けるとオレンジ色のSDカードとUSBカードアダプタと説明書というシンプルなもの。カードをアダプタに入れてUSBポートに挿せ、と図示してある。説明書も、カードの使い方というよりは、主に設定ソフト「Eye-Fi Center」のインストール法。手順に従ってインストールする。認証にインターネット接続が必要、とのことだったが、その際ファームウエアのアップデートと最新バージョンのダウンロードが実行されるので、「インストール」といっても「キー」に過ぎない。最後に保存フォルダが設定されるがそのときに1枚写真を撮る、というのが面白い。その後は撮影後数秒するとそのフォルダに画像が転送される。撮影直後にカメラの電源を切ったりすると、次回起動時に転送されるし、無線LAN域外だとSDカードに保存されるので外でも使える。
すごく便利だけれど、もう少し転送が早いとよいのだけれど。2メガほどのコンデジJPEG画像でも30秒以上待たされる。場合によってはカメラがスリープに落ちちゃう。スリープになる前に転送終わるように設定が必要かな。⇒解決法:カメラを無線LAN親機に置いてしまう。これが一番速い。どうもSDカードサイズに無線LAN子機を仕込んだためか、親機から離れると加速度的に転送速度が遅くなる。2m離れると結構つらい。1mでも転送する写真が大量だったり、サイズが大きいと苦しい。それが無線LAN親機に置いてやれば瞬速で取り込み完了。
あと、これ参加している無線LANを切り替えるときには要注意。
今回実家の無線LANに参加していたこいつを新居に持ってきたが、この際普通に持ってきて、新居で新たにセットアップを行うだけではダメだった。
実家のLANに参加させていたPC上で「Eye-Fi Center」をアンインストールしてから、新居のLANに参加するようにしないと使えない。
つまり2つのLANへは同時参加できない、ということ。
iPhoneなどは複数のWi-Fi環境を設定なしで行き来できるのでその感覚だとアウト。
ただ無線LANのエリアに入った時点でカメラの電源がついていると、無条件に設定を行ったPCに転送を始めちゃうので、もし複数のLANで接続がとれちゃうと撮った写真が散らばっちゃう、という事でこの仕様なのかな。単にライセンス管理が厳格なだけかもしれないけれど。
この点は注意が必要です(引っ越しだけでなく、設定したPCの買い換え時なども)。
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2014/05/18 複数の無線LANの「わたり」に関する注意事項追記
2014/08/06 転送が遅い場合の解決法追記
【仕様】
書き込み速度:Class10
Wi-Fi対応範囲:屋外27m、屋内13m
対応ファイル形式:静止画=.jpeg、動画=mpg, .mov, .flv, .wmv, .avi, .mp4, .mts, .m4v, .3gp
RAW画像対応
ジオタグ機能あり
エンドレスモード(転送が完了した写真や動画を賢く削除)
クラウド対応
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購入金額
8,970円
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購入日
2013年06月29日
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購入場所
PC DEPOT
退会したユーザーさん
2013/08/02
cybercatさん
2013/08/02
では、レアでない方を...
つか、ラスボスの凶悪さ?ww
転送時には右下からこんなウインドウがにょろ~んと生えてきますww