一応DenebコアのPhenomII X4までのCPUはサポートしているのですが、ごく普通のATXサイズの製品であるにも関わらず、TDPが95W以下の製品だけがサポート対象となっていますので、それだけ設計に余裕がないとみるべきなのでしょう。
ただ、ハイエンド向けの構成を取らない限りにおいては、この製品の使い勝手は非常に良いものでした。スロット構成は
・PCI Express X16 ×1
・PCI Express X1 ×2
・PCI (32bit/33MHz) ×4
となっていて、PCI Express X16スロットの隣はPCI Express X1スロットが来ていますので、2スロット厚のビデオカードを使ったとしても、32bit PCIスロットは4本全てを活用することが出来たのです。PCIボード資産を活用しつつも、当時としてはコストパフォーマンスに優れていたSocket AM2のCPUを利用するためには、まさに理想の構成といって良いものです。
ただ、その反面マザーボードとしての出来はお世辞にも良いものではありませんでした。とある筋からの情報ですが、この製品や同じくS3シリーズに属するLGA775対応製品であるGA-P35-S3Gは故障率が高かったそうで、どれだけ故障品が戻ってくるかと震え上がっていたそうです。私の所有分は常用するような使い方ではありませんでしたので、現在まで特に故障は発生していませんが。
GIGABYTEはレガシーデバイス向けにPCIスロットの本数が多いマザーボードをよくリリースしてくれる辺りは好感が持てるのですが、そのどれもが故障率が高いというのも困ります。スロット構成はこのような水準を維持しつつ、基本設計がしっかりした製品を作ってくれればより好感度が上がるだけに、もう少し頑張ってくれると有難いですね。
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購入金額
6,180円
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購入日
2008年09月05日
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購入場所
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