所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。軽くてナニを伝えたいのか判らない歌が多い世の中、詩の世界に独自の感性をにじませたアーティストのメジャーでの最後の足跡をご紹介します。
森広隆。現在はインディーズシーンで活躍する。どファンク野郎。好きなアーティストがChar
やjamiroquai
と言うんだからまさにそっち系。前作“並立概念”
がこの手が好きな人たちには高く評価されたが、それをさらに推し進めつつ、さにらポップに、さらにアナーキーになって帰ってきたミニアルバム。
この作品はドラムスとベースの音が良い。近い。そして(いい意味で)粗い。それが彼の熱い歌詞、アツイプレイに合っている、ザクッとした風合い。
「CYCLONE」。破裂音が強い、パーカッシヴなドラムスがスゴイ、と思ったら、村石雅行ですがな。ブリブリベースは種子田健だし。これだけ音数が少ない(..か?...みんな演りすぎw)とリズムのタイトさが出るな。
「悪魔の提言」。ドラムスを大きく録った、スピードは速いが重い山木秀夫の16ビート、伊藤広規のベースリフの存在感がすばらしい。両Chで鳴るギターのカッテイングが絡んで複合リズムを形成している。左chの細かいフレーシングはさすが、と思ったらこちらは巧者松原正樹。でも右chの森も負けてないけどネ。
「新しい兵器」はファンク!クラビとベース、ドラムスのみでドライヴされ、ギターの粘りがあるリフとスルドイパーカッシヴなカッティングの対比がイイネ!歌詞もリキが入ってる。♪新しい世紀/著しい危機/変えられるのは一握りの天才や政治家ではない/新しい空気/望ましい動きを生むのは/人ひとりひとりの意志その集まりに他ならない/声を大にして言うんだ戦争なんかすんな♪この反体制の熱いたぎりはクルネ!
しかし、実はこの作品がアルバムとしては最後のメジャー作品。メッセージ性も強く、こてこてのファンク。この風合い、この荒さは今の時代にはアクが強すぎたのかも、知れません。
【収録曲】
1. CYCLONE
2. 悪魔の提言
3. LOVER
4. 新しい兵器
5. MINE ALL MINE
6. 夜行性
「CYCLONE」
時代にとって彼は熱すぎたのか...
歌のメッセージ性が、ドラムスの荒さが、自由に遊ぶベースが、21世紀初頭の世相にはエネルギッシュ過ぎた...?
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購入金額
1,575円
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購入日
2003年頃
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購入場所
退会したユーザーさん
2012/10/13
vingt-et-unさん
2012/10/13
cybercatさん
2012/10/13
そしてなぜか中高時代岡山にいたというwwwww