レビューメディア「ジグソー」

タイトルに惹かれて買ってみた。


装丁が好みという理由で購入することはよくあるのですが、
本作はタイトル「若頭補佐 白岩光義 東へ、西へ」に惹かれて購入。
文庫本のタイトル買いなんて初めてかも。。。

購入後調べてみると、
浜田文人さんの「捌き屋」シリーズのスピンオフ作品ということ。


自分のことを「ヤクザ」でも「暴力団」ではなく、「極道」と呼ぶ白岩光義が主人公。
大阪大学在学中、絡まれている女性を助けようとして頬に大きな切り傷を負う。
体も大きい上に、頬の傷。堅気には見えない風体になってしまう。
それがきっかけとは決して口にはしないが、極道の世界へと。。。


「弱きを助け強きをくじく」、「曲がったことが大嫌い」、昔気質の極道。
大阪大学卒業という経歴を持つのでアタマは切れる。そして、女好き(笑)

花房組から盃を受け、暴対法施行後・バブル崩壊後の混乱の中でのし上がる。
その後白岩組創設し独立。時が経ち、花房組の組長となる。
物語は花房組組長になってからのお話し。

街でデート中に見かけた、「綺麗なふくらはぎの女性」をきっかけに物語が展開する。
「東へ、西へ」とある通り、大阪と東京を舞台にしている。


極道の世界の物語だが、
「仁義なき戦い」のような血で血を洗う戦闘シーンは全くない。
が、キナ臭い物語であるのは間違いない。好みが分かれるところではある。


主人公は当然ながら、他の登場人物も個性的。
先代花房組長、学生時代に助けた女性、情報屋の木村。
捌き屋の鶴谷、若頭の和田。。。


主人公が極道というだけで、純粋に楽しめる娯楽(エンターテイメント)小説。
最後の数ページ、本編とは全く雰囲気が異なりホッとさせてくれる。
気持ちのよい読後感。



続編が既に発売されており、
「若頭補佐 白岩光義 北へ」 震災後の東北が舞台。
「若頭補佐 白岩光義 南へ」 福岡を舞台が舞台。
どちらの作品も読んでみたのですが、本作と同様に楽しめる作品でした。
最後の数ページは、本作と同様なのも尚よしでした。


wikiでちょっと調べると、
【極道】本来、仏法の道を極めた者。
【やくざ】役にたなない。価値がない。
本来は全く正反対の意味を持つ言葉が同義として使われている。
言葉って不思議ww
  • 購入金額

    680円

  • 購入日

    2012年10月09日

  • 購入場所

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