しかし値段が高めなので単に消費電力を計測するだけという目で見たらハードルが高いのは否めない。私のようにワット数を見てハァハァできるやつならともかくだ。
で、ワットモニター以外にもいくつかのメーカーから類似機器が登場しだしているが、その中でも特に廉価なのがTOPLAND扱いのエレモニ。高くて1000円、安ければ800円程度で買える。家電量販店だけでなくホームセンター等でも入手可能。
そういえばTOPLAND扱いのMP3プレーヤーも家にあったな。
サイズはほぼワットモニターと同等だが、液晶画面が小さく、代わりにコネクタのスイング機能と2口の出力を持つ。この2口は合算されて計測されるようだ。
液晶画面の視野角もワットモニターに対して低め、古い電卓のように見えない角度が結構ある。
計測項目は4種類(累計使用電気料金・累計使用電力量・消費電力・1時間当たりの電気料金)で、累積系が本体に保存されリセット操作をするまで累積されるワットモニターと異なり、コチラはコンセントから外す度にリセットされる。
スイッチ類は一切無いので、それらを3秒毎に切り替えて表示するようになっている。実はこれが曲者で、消費電力だけを表示する事は不可能。
消費電力を見れるタイミングは3*4=12秒の間の3秒間。まあもうコレは実際どのように表示されるか、動画を見てもらった方が早いだろう。
ちなみに今回はPCのリアルタイム消費電力測定に絞って、他の累計電力等の項目は一切無視しているので注意。
エレモニの前面口にワットモニターを装着、その先には待機電力の例として液晶モニタ(EIZO L767)、実際に変化する消費電力の例として自作PC(Xeon E5-2620/MATROX M9138)を接続し、動画の前半は液晶モニタ、後半は自作PCのみをスイッチで切り替えて接続した。
ワットモニターとエレモニの消費電力取得値は今回使用したPCとPC用液晶モニタではほぼ同等。個人で確認するレベルなら双方のデータが混在してもある程度の比較はできる。しかしエレモニは消費電力を表示できるタイミングが限られるのと、カタログスペック上10W未満の計測は想定外というのがポイント。
まず動画の前半、液晶モニタ部分。液晶モニタは動作中の消費電力変化が少なく、タイミングを見計らえばほぼ同じ数値を計測できる。一方液晶モニタの電源を落とした場合、ワットモニターでは0.8Wの待機電力を計測しているがエレモニでは0Wだ。
後半のPCは起動→Prime95→アイドル放置→シャットダウンを行っている。HDDのスピンアップなど瞬間的な消費電力はワットモニターでもタイミング次第で見れないのだが、エレモニだとまさに運次第。起動中の細かい変化等はワットモニターでしか判らない。
じゃあエレモニはPCの消費電力計測に使えないのかといえばそういうわけでもない。ほぼ一定の負荷がかかり消費電力が安定する負荷テスト(Prime95やOCCT)ならエレモニでも十分計測できるし、アイドル消費も基本的には変化が無い筈なので、気長に待てば同じような値を計測できるのだ。
そしてその場合の取得値は先述の通りワットモニターに近い値だから、ワットモニターで計測した人の数値との比較もある程度可能だ。
但しゲーム系ベンチのような常時負荷状態が変化するような場合エレモニでは消費電力を見逃してしまう可能性が高い。
そして先述の通り10W未満の消費電力はスペック外で、待機電力の計測には向かない。ただしワットモニター読み2.8Wの待機電力を出すACアダプタがエレモニで3Wだったので、エレモニで待機電力が判る様な機器は繋ぎっぱなしに気をつけたほうがいいとも言える。
とにかくこの表示項目の固定ができないというのがPCの消費電力計測用としては惜しい。機能・サイズ・価格は十分なので、同じ値段でもいいから消費電力しか表示しないモデルがあれば、この手のPCレビュー用としてコスパの高い製品になってくれるのだが…
え、レビュー用に買うやつなんてそんなに居ないって?デスヨネー。
というかワットモニターあるのにコレ買って、ワットモニター使ってエレモニのレビューするとかもう本末転倒とかそういうレベルじゃねえぞ。
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購入金額
898円
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購入日
2013年04月10日
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購入場所
ホームセンター
退会したユーザーさん
2013/05/19
カーリーさん
2013/05/19
するために買うのはどうなのwwwwwww
下小川さん
2013/05/19
ワットモニターが接触不良起こし始めているのと、常時PCをつないでいつでも消費電力を見れる予備が欲しかったので、補充って感じですね~
Kvartさん
2013/05/20
ほんと切り替えスイッチつけてほしいです……。
下小川さん
2013/05/28
ほんと切り替え式だったらPC計測用として文句無いんですが…