ようするに兵士が物を入れて持ち歩くための雑嚢です。
レプリカではなく、1950年以前のもの。
なんで年代が特定できるかというと、前の持ち主がそのころ背負っていたから。
子供のころに闇市で買ってもらったということ。

M-1936フィールドバッグが有名ですが、ミュゼットバッグそのものは、兵装にあわせて多種多様なものが製作されていたので種類は豊富です。

当時はまだアメリカ軍が日本を占領下においていていましたので、その払い下げ品か、物資の横流し品、もしくは、ちょうど朝鮮戦争が勃発した年でもあるので、補給物資として作られた物かもしれません。

バッグの前面に「U.S.」と明記されたものが有名ですが、U.S.だけではなく、U.S.M.Cとか、衛生兵仕様や、戦死時に兵士を特定するためのイニシャルと名前が入ったものなど、案外と様々です。

すっかり消えてしまっていますが、こいつにも何かのイニシャルが入っていたようです。

このカバンは完全なUSED。
使い込まれた後がしっかりと残っています。

肩紐はだいぶんよれてきていますが、、生地が非常に丈夫で、破れなどは一切なく、とても保存状態がいい。

残念ながら刻印がほぼ消えてしまっているので、メーカーなどの確認は不可能。
ですので、商品としての価値はないかと思います。

ともあれ、年季の入った本物のヴィンテージですので、これからも大事に使っていきたいと思っています。