新品購入後から約10年、車を乗り換えても使い続けてきたポータブルナビゲーション、SONY nav-u NV-U77VTですが、昨年末辺りから調子が悪くなってきました。
具体的には、ルート探索を行うと道順の設定までは問題なく出来るのですが、一度ルートを外れてしまうとそこから再探索が一切かからないという状態です。また、VICSで一度渋滞情報を掴むと、進路を別の方向に変えてもVICSアイコンが渋滞状態のまま変わらないということになってしまいます。
最初はファームウェアの日時の桁数がオーバーフローして発生したのかと思ったのですが、クレードルを取るために入手していた予備のNV-U77VTに付け替えるとごく普通に動作するのです。ただ、この予備用NV-U77VTは地図が既存のものよりも更に古く、使えない道が随分増えてしまっていました(無料キャンペーンで更新される前の状態)ので、このまま使うのも少々厳しいものがありました。
そこで予備用のNV-U77VTに対応したアップグレードディスクが買えないか探してみたのですが、さすがに販売終了から4年経過していてとても無理です。nav-uシリーズのアップデートディスクはディスクだけあっても機能せず、インストール時にディスクをアクティベーションしなければいけない(複数の本体での使い回しを防ぐ)ため、中古が出回る可能性がほぼ無いことが影響しているのでしょう。
そうなると、可能性があるのは既に最終のアップデーターが適用された本体を入手することです。ファームウェアや地図のバージョンがきちんと写真で掲載されている本体に絞って探したところ、都合良く該当品が見つかったので購入したわけです。
やはりクレードルを確保するために入手したNV-U75も含め、このシリーズについては紹介は十分してきていますので、ここでは実際の導入についてのみ記載していきます。
まずは予めACアダプターとUSBケーブルは既存のNV-U77VT添付品を用意していましたので、真っ先に行うのは本体ファームウェアと地図データのバックアップです。Windowsアプリ「nav-uツール」を導入したPCにNV-U77VTをACアダプターで給電した状態で直接接続します。
今回入手したNV-U77VTは前述の通り、SONYがカーナビゲーション事業から撤退すると公表した後、最後に提供されたアップグレードディスク「NVD-U44J」適用済みのものです。
なお、既存のNV-U77VTは2012年に実施された無料アップグレードキャンペーンで更新データを入手したもので、ファームウェアは同等と思われるもの、地図データはNVD-U44Jよりも1つ古いものとなります。
データ名に「キャンペーン版」と明記されているのはどうかと思いますが…。
ちなみに新品購入したNV-U77VTの初期ファームウェアはVer. 8.00mwだったのですが、どういう命名規則であるかわからないものの、mwよりもmdの方が新しいそうです。
今回は標準添付品の欠品が多かったり、クレードルが改造されていて使えなかったりしたのですが、別売オプションであったVICSビーコンユニットNVA-VB8が付いていました。
今までは初代nav-uのオプションであったビーコンユニットNVA-VB6を使っていたのですが、折角新しいものが付いてきたのでビーコンユニットも交換しました。
本体にはGPSアンテナ入力はあるものの、VICSビーコンユニットはクレードル専用となっているアクセサリー端子が無ければ接続することが出来ません。そのため、純正のクレードルにこだわる必要があるわけです。
機能面では未だに文句なし
PCへのデータバックアップが終わったら、早速車に搭載してしまいます。
クレードルに接続されたFM VICSアンテナとビーコンを認識していることが確認できます。
気のせいか、今までのNV-U77VTよりもGPSの測位に要する時間が短くなったような気がします。今までは車庫から出して数十秒程走行して測位という感じだったのですが、今回の個体では車庫から出している間に測位が終わっています。
地図が更新されないという点を除けば、今の水準で見ても十分に便利な製品です。VICSはFMと光ビーコンに対応していますし、Bluetoothによるハンズフリー通話も意外な程便利です。マルチポイント対応であれば完璧だったのですが…。
地図についても、2012年秋版であれば一応新東名のデータは収録されていて、以前浜松まで出かけたときには十分役立ってくれました。2013年秋で都内の一部の新道が反映されてくれていれば文句ないのですが、これはまだ試していないので判りません。
これらのこの機種ならではの機能は、現在発売されている他社製のポータブルナビゲーションでは全くサポートされていないものであり、これさえあればすぐにでも買い替えるのにと思わずにいられません。
FM VICSはサポートしている製品があるのですが、何故かハンズフリー通話に対応している機種は一切発売されていないのです。iPhoneであればApple Watchで手元通話が出来るのでまだ良いのですが、ガラケーやAndroidに電話がかかってくるとハンズフリーユニットを別途用意していないとお手上げですからね…。
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購入金額
4,400円
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購入日
2022年03月24日
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購入場所
メルカリ
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