現在まで愛用し続けているプリメインアンプ、SANSUI AU-α707DRの、PHONO部の性能に物足りなさを感じていて、PHONOイコライザー代わりに使えれば十分という程度の気持ちで買ってきました。
シーリングパネルの動作不良等もありジャンク品ということだったのですが、実際の動作には全く問題はありませんでした。むしろスイッチやボリュームの劣化などもそれほどなく、コンディションは良好というレベルのものでした。
期待していたPHONOイコライザーとしての性能ですが、やはりAU-α707DRの内蔵品と比較すれば明らかに性能で上回っています。全帯域にわたって分解能は向上しますし、力感も増してきこえます。それまであまり音質が良くないと思っていた輸入盤のレコードなどは、見違えるように素晴らしい音質で聴けたものもあったほどです。
しばらくは予定通りAU-α707DRのPHONOイコライザーとして使っていたのですが、一部動作不良があったKENWOOD L-01Aを入手した際に、プリアンプがあった方が都合が良かったため、L-01Aと組み合わせて本格的にプリアンプとして使い始めるようになりました。
恐らくより高級なプリアンプと比較すれば、微細な表現など劣る部分は多くあるかと思いますが、当時の定価で13万円程度というローエンドクラスだった製品ですから、むしろコストパフォーマンスでは高い水準にあった製品ではないかと思います。
現在組み合わせているL-01Aも、内蔵のPHONO(MCはヘッドアンプ)の性能に定評があった製品なのですが、力押しに感じられるL-01Aに比べるとニュートラルな印象を受け、個人的にはこちらの方が好印象でした。
それ以外の入力端子については、特筆するほど優れているとまでは思いませんが、あまり特定のキャラクターに寄らないニュートラルさは大きな長所であると思います。
オーディオの販売量がある程度見込める時代であったからこそ生まれた製品だったといえるでしょう。今ならこの価格でプリアンプを作るという発想自体が無いでしょうから。
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購入金額
10,000円
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購入日
不明
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購入場所
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