2003年の発売当時は切なさの達人と呼ばれていました。
このさみしさの周波数は短編小説を幾つか集めた作品です。
恐らく、ですが、テーマは【言葉にできない思い】
我々のメインのコミュニケーションツールである言葉ですが、あまり万能ではないんですね・・・。
やっぱり、誰かと会話する際は、声色や表情などから得られる情報が多いですよね。。
さてさて、
最もお勧めの短編は「失はれた物語」です。
交通事故で右腕部分の触覚以外の全感覚を失ってしまった男の話です。
『意識』はとてもクリアな状態で、右腕部分の触以外に情報を入手する方法が無い。
また、自己の意思を伝える事も出来ない。。。小指が少し動くだけ。。。
そんな状態での、彼の思考や家族との関係を書き上げた作品です。
とても切ない話です。
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購入金額
480円
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購入日
2012年07月26日
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購入場所
Manyaさん
2012/07/26
ミステリー系に強い作者ですよね。
TABUTABUさん
2012/07/26
ありがとうございます。
そうです。
「このミステーリーが凄い」等にもノミネートされ、3作ほど映画化もされていたと思います。もう大分昔ですね。。