そこでかなり無茶な使い方ではありますが、映像は一切見ないという前提でオーディオ出力だけを接続してオーディオシステムに組み込んでみました。
丁度同じCDが2枚ありましたので、1枚をBDP-430に、もう1枚をVictor XL-Z621(1989年発売、当時73,800円)にそれぞれセットして、同じプリアンプに接続した上で比較してみました。
まず、読み込み速度やサーチ速度など、使い勝手という意味ではXL-Z621の圧勝です。専門のCDプレイヤーである以上、そうでなくては困りますが。
また、BDP-430では映像出力が接続された出力方法からしか音声が出てこない仕様らしく、映像出力のRCA端子に何かケーブルを繋いでおかないとアナログ端子からの音声は出力されませんので、この辺りの使い勝手にはやや難があるといえます。せめて設定で出力先を固定に出来るような機能があっても良いと思うのですが…。
ただ、単純な音質という意味ではBDP-430が上回りました。低域方向の重量感は明らかに増し、重心もぐっと下がります。中高域でも余計な音がまとわりついてくる印象のあるXL-Z621に対して、BDP-430の方がスッキリとしています。高域方向の緻密さや透明度でもやはりBDP-430が上回りました。
BDP-430は今日買ってきて1時間弱しか使っていないため、エージング等でどう変化するのか判りませんが、少なくとも質的に悪いものではないといえます。
BDプレイヤーとしては発売当初3万円クラスということで、高級品ではないものの手軽に買うようなクラスでもないという、ある意味半端な位置付けであり、画質や音質を突き詰めるには安すぎますし、入門用に買うにしては高すぎるという製品ではないかと思います。ホームシアター等で使うプレイヤーとしては色々物足りない部分もあるかと思われます。
ただ、発売当初の価格から考えても、近い価格帯で買えるようなCDプレイヤーよりは質的に高いのではないかと思わせるだけのものは持っていて、個人的には十分に満足できる製品です。
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購入金額
8,082円
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購入日
2012年07月08日
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購入場所
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