OS:Windows7 HomePremium 64bit SP1
CPU:Celeron G460
マザー:GA-H61N-USB3
メモリ:DY1333-2G*2
クーラー:KOZUTI SCKZT-1000(FAN撤去)
SSD:S599(64G)
ケース:ISK-100
マザーボードを変更した理由は使用しているケース(ISK-100)の配線上の問題です。
あのケースでは熱が上面へ逃げるようになっているのですが、マザーボード上方には電源周りが集まっているためケーブルによって通気口が塞がれる形になります。
OCCTによる動作では問題は無かったのですが、ケース内部の基盤とケーブル周りがかなり熱くなっていたので改善を図ることにしました。
手っ取り早い解撤方法はACアダプターを直接マザーボードへ接続することで先の基盤・ケーブルを排除することです。
これが可能なマザーボードは
DN2800MT
DQ77KB
DH61AG
となり、選んだのはDN2800MTです。
これを選らんだ理由は
一番安価
TDPが特に低く無難
ATOMとしては最新で動作クロックが高め
ハイビジョン動画の再生が可能(らしい)
ですね。
内容物
マザーボード本体
バックパネル2枚
SATAケーブル(L字)
電源ケーブル
AC入力カバー
アプリケーションメディア1枚
マニュアル類
となります。
この製品の特徴
ACアダプターを使用することで電源ユニットを内蔵する必要性が無く、より小型なPCを組むことが可能
エアフローの問題が無ければヒートシンクのみのFANレス動作が可能
TDPが6.5Wと低発熱ながらもデュアルコア1.86GHz動作でHTに対応しているので処理能力に期待できる
GPUはGMA3650で下位のN2600よりも動作クロックが上昇し、その分強化されている
メモリはノート用で4Gが上限となるが、その分導入コストが安価で済む
対応OSは32bit版のみ
LANはIntel製を採用し、ディスプレイ出力もHDMI/D-SubとATOMマザーとしては充実している
(ピンヘッダーのみだが)シリアル・パラレルに対応しているので古い機器との接続も可能
今回の構成は
OS:Windows7 HomePremium 32bit SP1
CPU・マザー:DN2800MT
メモリ:DDR3-1333 SODIMM 4G*1(Hynix製)
SSD:SP064GBSS2T10S25 (64G)
ケース・電源:ISK-100
となります。
動作確認は別の構成での仮組みで行っています。
実は最初から問題が発生しました。
POST画面やBIOS画面は表示されるのですが、インストールメディアの読み込みが開始されてからの映像出力が途切れます。
3台のディスプレイでD-Sub/HDMI共に確認しましたが、同じタイミングで全て表示されなくなりました。
メモリを変更しても解決されませんでしたが、BIOSのアップデートで改善されました。
BIOSについて
POST時のメーカーロゴは新しくなっており、DH77DFと同じです。
しかしながら操作画面は旧来の代物なのでマウスは使えません。
一応UEFIにも対応しています。
組み立てについて
1.マザーボードの準備
CPU・クーラー(ヒートシンク)は既に済んでいる製品なのでメモリと電源ケーブルでOKです。
使用可能なメモリはDDR3-SODIMM(1066/800)で4G(4*1/2*2)までとなりますが、CPU/GPUのパフォーマンスのバランスを考えると妥当かも・・・
ちなみに、メモリを1枚のみ使用する場合は下側のメモリスロットに差し込みます。
メモリの動作電圧は1.5/1.35Vであり、1.5Vを超えると故障する可能性があるとのことです。
使用したメモリはThinkpad X121eに組み込まれていたHynix製です。
電源ケーブルはマザー上のSATA電源コネクタへ接続します。
コネクタはSATA(L字)<ペリファラル4Pin<SATA<SATAとなっています。
マザーボード側にはL字となっているコネクタを差し込むとのことですが、反対でも動作したのでどっちでもいいみたいですね。
ケーブル長はMini-ITX用としては十分な長さがあり、2個のSATAが反対側のSSDまで届きます。
このPCではSSDを1台しか使用しないので、殆どを束ねています。
2.ケース側の準備
スペーサーは取り付け済みなので省略
バックパネルを固定します。
これは2種類付属しケースに合わせて使用します。
SSDはマザーボードの裏側に固定されるので先に取り付けても後の作業の邪魔にはなりません。
AHCI/IDEで動作させることができるので、SSDを使用する場合はAHCIが望ましいですね。
Trimに対応したWindows7ではドライバの心配をする必要が無く、そのままスムーズにインストールができます。
3.マザーボードの取り付け
マザーボードを格納しネジで固定します。
USBケーブルなどを上手くどけないと作業の邪魔になりますね。
4.ケーブルの配線を済ませる
フロントパネルからの配線を済ませます。
ケーブルの多くをケース前面・底面に集中させているのでマザーボード上方は開きスペースが多くなりました。
残っているのはSATAケーブルだけですが、L字下向きのケーブルを新しく購入して改善させるつもりです。
5.ACアダプターを接続し、OSをインストールする。
ACアダプターはISK-100付属品が使用できます。
容量にも余裕があり、ケースとセットで5500円であることを考えると結構お買い得な組み合わせであると思われます。
別途購入する場合は電圧とコネクタの形状に注意
電圧は19Vまで、コネクタは内径5.1mm/外径7.4mmとなります。
2.5mm 5.5mm
光学ドライブは内部に搭載できないので外付けドライブを使ってインストールするかUSBメモリを使用することもできます。
今回はDVSM-PC58U2V-WHを使用してOSのインストールを行いました。
ドライバはIntelのHPからDLした新しいバージョンを使用しています。
使ってみての感想
パフォーマンス編
OSの起動は普通で問題はなさそうです。
肝心な起動後の動作はATOMらしくワンテンポ遅れて動作する感じがします。
IEを使ったネット接続でのCPU負荷は比較的軽いものの、まとわり付く様なレスポンスの悪さは拭えませんね。
それでもATOM330+IONよりは動作は快適です。
WMC(GV-MC7/HZ3)で地デジを視聴することは可能でCPU負荷は56~72%で推移しているものの、ウィンドウを移動させると80~100%まで上昇し映像・音声が途切れ途切れになります。
他にもIEと同時にマイコンピュータやコントロールパネルを開くと同様に重たくなります。
CPU負荷が50%前後でも描写にもたつきが見られるのでGMA3650の問題と思われます。
ハードウェアの限界なのかドライバに起因するのかは不明ですが、ゲームに関しては絶望的と考えます。
1440*1080のMP4をWMPで再生することは可能でした。(CPU負荷は31~40%)
PowerDVD10によるBD再生はグラフィックがサポートしていないと表示され不可能でした。
CINEBENCHのスコアでは0.58とG460の0.85に大きく劣っているため、かなり用途を限定しないと快適さはないでしょう。
これは単一の軽作業に終始する使い方において実用性を発揮するようです。
SSDと組み合わせてネット用として使用するのであればお勧めです。
発熱編
冷却はヒートシンクのみなので当然のことながら結構熱くなりますが、G460のFANレス化には及びませんね。
少なくとも上部を塞ぐものがなくなったので冷却効率の改善は図れているようです。
消費電力編
Celeron G460より消費電力が低く、CPU負荷をかけても20Wを上回ることはありませんでした。
バランスが良いのかは微妙なところですが、特筆すべき点だと思います。
室温:27.6℃
シャットダウン時の消費電力:0.5~0.6W
起動後アイドリング時
Core0:50℃
Core1:51℃
消費電力:15.1~15.6W
CINEBENCH実行時
OpenGL:計測不可
CPU:0.58
Core0:60℃
Core1:57℃
消費電力:18.1~18.5W
終了後
Core0:55℃
Core1:53℃
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購入金額
9,320円
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購入日
2012年09月03日
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購入場所
九十九電機




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