その昔、軽くて持ち運びのしやすいノートというのは画面サイズであったり、処理能力であったりと、何かが犠牲にされており、モバイル用途では活躍できるものの、メインで使うということは難しいものでした。
近年になってウルトラブックという規格が作られ、画面サイズの大きい軽量モデルが各メーカから販売されるようになりましたが、軽い分、非常に脆弱な構造であったり、最悪の打ち心地のキーボードであったりと、本質的には変わっていないと思います。
しかし、このX1 Carbonは違うぞ、というのをこの2週間で感じました。X1 Carbonの発表記事を見て一番気になっていたのは、やはり1.8mmまでストロークを削られたキーボードだったのですが、ウルトラブックを使っているという感じは全く無く、単に薄いThinkPadを使っているという気分でした。
確かに、T430sなどの通常のThinkPadと比べれば劣るのですが、打っていて不快感を感じるキーボードではありません。通常のThinkPadよりもラバーが柔らかくなっており、これでストロークの減った分を補っているのだと思います。
初めはあまり合理的でないと思っていた新しいキーボードバックライトも、使ってみると、キーの刻印がくっきり見えるので良い感じです。
使い辛いと思ったのは、巨大なタッチパッドで、これがキータイプ中に手のひらに当たり、カーソルが飛ぶ、ということがよく起こります。僕としては、タッチパッドはもう少し小さくても良かった気がします。
ThinkPadとしては額縁が非常に狭く、14インチ液晶の割には図体は小さくなっています。なので、今までX120eを入れていたカバンにもギリギリ収まり、薄さのおかげで他に入れられる物が増えました。写真のように、封筒にも収まります。
また、黒く塗装された筐体は、他のウルトラブックとは違うという雰囲気を出してくれています。
X1 Carbonに備えられているポートは、USBが左右1つずつに、ディスプレイポート、3.5mmステレオ・マイク、SIM、SDが1つづつという、HDMIが無い以外はウルトラブックとしては標準的なものですが、Macに触発されたのか電源コネクタが四角のものになっています。この電源コネクタは上下の向きを気にせずに挿せるという触れ込みなのですが、そもそも以前の丸型のコネクタなら、何も気にする事は無いのに、と思ってしまいます。
パームレストを外したところです。剛性を高めるためなのか、裏面に開口部は無く、パームレストを外さないと内部にはアクセスできません。見ての通り、バッテリーが半分以上の面積を占めています。
もしかするとThinkPad初のマグネシウム合金製パームレストは、見ての通り、少しでも剛性を出そう、という構造になっています。
1枚目の写真と同じ組み合わせですが、ThinkPad生誕20周年、ということで隠れた初代ThinkPadであるPS/55 note C23Vです。CPUは386 25MHz、メモリは2MB、液晶は10.4インチで重量は3キロ近いノートパソコンです。
一番初めで書いている通り、モバイルノートに単独で全ての作業を行わせるのは難しい、というのが今まででした。しかし、X1 Carbonならデジカメで撮った写真を見る、動画を見る、文章を書く、ある程度までの処理もできる・・・
X1 Carbonは"単に"薄くて軽いノートなのです。
-
購入金額
0円
-
購入日
2013年05月09日
-
購入場所
クロスワーク
白輝望さん
2013/10/09
X1 Carbon、いいですよねぇ。まだWindows7仕様も直販だと選択可能なので、最後の7機としても確保しておきたい気がしています。
ただ直販だとi5までしか扱っていないようでi7はカスタマイズできないのが難点。
ところで、パームレストを開けたところの写真ですが、SSDの換装はできそうですか?
128GBでは足りなそうなので、後々換装できるといいなと思っているのですが・・・。
名湯さん
2013/10/09
ノート用の低電圧コアだと、i5もi7も変わらないという気もしますが・・・
http://www.3dnews.ru/assets/external/illustrations/2012/0...
SSDはmSATA接続なので、換装自体は可能だと思いますが、ねじ穴の寸法が気になるところです。
MBAのものと同じっぽいという情報もありますが、所詮SSDなので、テープででも留めておけば大丈夫かと。
ジェイソン太郎さん
2013/10/09
いまはまだまだ手が出ませんが何年か後に中古で手に入れたいです。
名湯さん
2013/10/09
惜しむべきは、後継機が出なさそうということですが。。。T440sは1.59kgあるようです。(X1cは1.36kg)