レビューメディア「ジグソー」

ボリュームある低音はもう欠かせない

父親よりSC-51Vを譲り受けたはいいものの、低音の無さにがっくり。
これならイヤホンの方がよっぽど音がいい…と嘆いていた頃、たまたま友人宅でサブウーファーのある環境で音楽を聴く機会があり、低音の出方はサブウーファー凄いなぁ…と感動、すぐにオークションで手頃なサブウーファーを探して調達したのがこれ。
当初は音楽聞くだけにサブウーファーは必要無いと思っていたのですが、友人宅で聞いてから印象が180度変わりましたね。

サブウーファーは、簡単に言うとステレオやもっとマルチチャンネルなスピーカーに加えて設置する、重低音を補強する為のスピーカー。
よく聞く2.1chやサラウンド5.1chの".1ch"というのは、低音域専用のスピーカーという意味でサブウーファーが入っている事を表しています。
低音をより出す為にはスピーカーを大きくしなければならず、複数あるスピーカー一つずつを大きくしてしまうより指向性の少ない(=どこから鳴っているか分かりづらい)低音を専用の大きなスピーカー1つで補わせちゃえ、というのがサブウーファーの役割。


低音専用のスピーカーというのは伊達でなく、ローエンドにあたるこのモデルでも小型のスピーカーに比べると中々大きいです。
出力の大きい物になると筐体ももっと大きくなるので、サブウーファーの中では小さい方かもしれません。

当然設置場所にも悩ませられますが、そこはサブウーファー。
サブウーファーの特徴にもありますが、低音部分は中~高音部と違ってどこから鳴っているか分かりづらいんですよね(分かりづらいというか、耳を澄まさないと分からない)。
ステレオのスピーカーは自分の正面左右に無いと違和感が凄いですが、サブウーファーは何処に置いても問題無いのです。ただし低音は打ち消しやすいらしいので、反射しやすい真っ平らな壁に垂直に向けて配置するのはよくない様です。
…という様は何処にでも置いていいので、私は椅子の斜め後ろ、ベッドの下に置いています。
すっぽり。気持ち程度に、モルタルの重い壁材を敷いている
すっぽり。気持ち程度に、モルタルの重い壁材を敷いている
画面に向かって作業していると、左右のスピーカーから聞こえてるという印象しかありません。配置の微妙さは全く気にならないですね。

私のSW40は、比較的多くのサブウーファーを出しているYAMAHAの製品の中でも、先日cybercatさんが登録されたYST-FSW150の様な物より安価なモデルですね。
最近のいい物では、より筐体が小さくより出力が高くなっています。
また古い機種な所為か、FSW150に搭載されていないスピーカーケーブル入出力端子(サブウーファー出力端子が無いアンプでも本機を使える)やハイカットつまみ(スピーカーの性能によって、どの程度(周波数)までの低音をサブウーファーが出すかという設定)がついています。
最近ではあまり必要無いんでしょうか。
スピーカーの出せる最低低音に合わせる様にセットすると、出しゃばりすぎず低音を出してくれます。

オートパワー機能は、文字通り信号が一定の時間来なかったら自動的に待機モードに入るというもの。
ただ信号の弱さの基準が高く、寝るとき邪魔にならない位まで音量を絞るとすぐ待機モードに入ってしまいます。泣
これではどうしようも無いので、アンプのAC端子に繋いでアンプと一緒に電源が落ちる様にしています。

さて、肝心要の音です。
ウーファー購入のきっかけになったSC-51Vが低音がなさ過ぎると言うのもあり、とてもボリュームのある音になりました。
音楽を聴くときも、ドラムやベースの音が太く聞こえてくるのは気持ちいいですね。
もちろんアクション映画などの派手な重低音の迫力が増すのは良いですが、音楽一つだけ取ってもサブウーファーがあると無いとでは大違いです。

少しネットで調べた所では、どうもこの機種はちょっとぼあぼあ?もやもやした音?の様ですが、サブウーファーを聞き比べたことの無い私には余りよく分かりません。
やはり機種によって、低音の出し方にも特徴があるんでしょうか。
現状では十分な低音のボリュームを持たせられているので、満足しています。


手持ちのCS-F990の様に大型の2,3-wayスピーカーであれば大きなウーファーがついていて十分に低音が間に合っていると思いますが、ブックシェルフサイズ以下のスピーカーやフルレンジスピーカーであればサブウーファーを追加することの効果はとても大きいと思います。
特に私の様にPCデスクの上に置ける程度のサイズのスピーカーであれば、尚更ですね。
アクティブスピーカーではなくアンプ+スピーカーの構成必要になってきますが、2chのスピーカーは大きくしたくない けどお金をかけずもっと低音のボリュームを増したい という需要には打って付け。

高級なオーディオシステム(サラウンドではなく、純粋な2chステレオ)であれば本機の様なサブウーファーはまず用いておらず音楽を本格的に聴くにはちょっと邪道感がしてしまうのですが、ボリュームのある低音を出すには一定以上のサイズの2,3-wayのスピーカーが必要で置く場所もかなり選びます。
小さいながらもよりよい音をとなると、値段も張ってくるのでこれまた問題。
40型のテレビをディスプレイにしているHTPCの様なPC環境はともかく、精々24型の液晶が1枚ないし2,3枚で済んでいる様ないわゆるデスクトップな環境であれば、小さくて手頃な値段のスピーカー+サブウーファーというのは手っ取り早くPC周りの音環境を向上させる良い手段だと思うんですよね。
音楽に限らずゲームやTV、映画に動画サイトの動画など様々なメディアを扱うPCでこそ、万能に要求されるだけの低音を鳴らせるサブウーファーは重宝すると思うのです。


SW40位の「サブウーファーならなんでもいい」程度の物だったらオークションで3000円しない位で見つけられるので、もっと気軽にいい音環境を、という人にはお勧めです。



YAMAHA, YST-SW40製品ページ(PDF)

画像の一部はこのサイト様からお借りしました。
  • 購入金額

    2,000円

  • 購入日

    2009年頃

  • 購入場所

    オークション

26人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (4)

  • ネイエフさん

    2012/04/13

    サブウーファーはないと迫力が本当ないですからね
    私はボンボンするのが大好きなので欠かせません
  • miraさん

    2012/04/14

    >ネイエフさん

    もうこのウーファーのお陰で、低音がどうしても欠かせなくなってしまいました。
    音楽ももちろん、映画のSEの迫力も違いますからね-。
  • 愛生さん

    2012/04/19

    私もサブウーハーが欲しいなぁって思ってます。
    ONKYOのSL-A250を狙ってますが・・・隣人に迷惑なので、なかなか買えないです(^^;
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