オーディオ道は入ると底なし沼であることがわかっているので、「なんちゃって」ですがそれでも一般の人から見ればずいぶん金をかけているかもしれません。
それもどちらかと言えば、技術萌え、テクノロジーオタクであるcybercatは他にない方式に惹かれたりします。
YST(ヤマハ・アクティブサーボ・テクノロジー)、厳密にはA-YST(アドバンスド・ヤマハ・アクティブサーボ・テクノロジー)はスピーカーのインピーダンスの変化(増大)を電流のフィードバックによる増強で打ち消し、駆動する技術で、小さい口径のスピーカーで低音を出力できる技術である。
そのフィードバック時に起こるわずかな遅延や、複雑な回路からおこる音色への脚色の問題からピュアオーディオやフルレンジスピーカーなどには使用されていないが、サブウーハーにはうってつけの技術となる。サブウーハーはその名の通り、メイン(および他のサテライト)スピーカーの低域不足を補うために補完的に置かれる重低音専用のスピーカー。一般に低音を発する必要がある⇒口径が大きなスピーカーが必要となる⇒エンクロージャーも肥大化する...ので音的方向性に乏しい重低音を各スピーカーに受け持たせるのではなく、一括で一つのスピーカーに受け持たせようというのがサブウーハーの考え方。事実当初はメインスピーカーに10~20cmクラスのウーハーを用い、30cm超の大型ウーハーをサブウーハーとして用いるシステムが多かった。充分な大きさのスピーカーを複数置けないという日本の住宅事情からこの方式は支持され、拡散していったのだが....それでも大きかったんよ。
30cmウーハーが収まって充分な低音が出力できるエンクロージャーサイズは、一辺40cm以上の立方体で重さも30kgクラスというのが王道。さすがに大きい。サブウーハーを分離することで小さくできたサテライトスピーカーとの差が大きく、設置にも困るという問題もあった。それをこのYST(ヤマハ・アクティブサーボ・テクノロジー)を使うとその半分の口径のスピーカーとその1/3の容積のエンクロージャーで充分な低音が得られる。音質的にはYAMAHA色が強く、端正だが少し硬い音色。バスドラも胴の鳴りよりもビーターのアタック音、ウッドベースもボディのふくよかな共振よりも、ガツンとした巻き弦のアタックが強く少し腰高な印象。でも切ってみると重低音がスカっとなくなるのできちんと低いところは出ているには出ている。音楽ソフト聞くときには少しブーミーかもしれないけれど、映画には~特にSF映画には~欠かせないアイテム。
【仕様】
型式;アドバンスド・ヤマハ・アクティブサーボ・テクノロジーII(A-YST II)
出力;75W(5Ω)
再生周波数帯域:30~160Hz
スピーカーユニット:16cmコーン型(防磁)
入力端子:RCAピンジャック
消費電力:45W
外形寸法(幅×高さ×奥行):435W×151H×350Dmm
質量:9.4kg
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購入金額
19,500円
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購入日
2008年07月03日
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購入場所
Yahooオークション
miraさん
2012/04/08
cybercatさんの様にかっこいいモデルじゃなくて、よくある直方体のYST-SW40ですね。
何か機会に恵まれずレビュー出来てないので、近いうちにしようとおもいます!
本格的にオーディオを楽しむのであればサブウーファーって邪道なのかなって感じはしますが、私の様に音楽をよく聞いてそのスピーカーでゲームも映画も流すっていう人には手っ取り早く心地良い低音を得られていいですよね。
特に大型のスピーカーを置けない場合は尚更だと思います。ウーファーは設置場所選ばないですからね。
cybercatさん
2012/04/08
>私の様に音楽をよく聞いてそのスピーカーでゲームも映画も流すっていう人には手っ取り早く心地良い低音を得られていいですよね。
音楽には賛否両論あると思いますが、レビューに書いたとおり映画にはあるとないとじゃ大違い、特にSFやアドベンチャーでは必須ですね。
>何か機会に恵まれずレビュー出来てないので、近いうちにしようとおもいます!
是非期待で!!
yachさん
2012/04/08
簡易的に3.1chを組むつもりで、数日前にアンプ付きのYHT-S351とセンタースピーカー NS-C210を購入しました。
まだ、玄関先に箱のままで積んだままにしてありますが・・・。
今日にでも開封しようと思っています。
YAMAHA色。メーカーによって音色に違いがあるのですね。
cybercatさん
2012/04/08
>YAMAHA色。メーカーによって音色に違いがあるのですね。
そうですね。サブウーハーを積極的にホームオーディオに入れているメーカーとしてはYAMAHAやDENON、ONKYO、外モノではJBLやBOSEがありますが、それぞれにカラーがありますね。YAMAHAはエッジがたっているような堅めの音、DENONはカドはないけど少しブーミー、ONKYOはわりに自然な音でおとなしめ、JBLは中低域に独特の味付けがあり、BOSEは良くも悪くも作り込まれた音...
大手家電店などで聴いてみてください。きっと発見があるはず!