誰もが一度は使用したことのある文具、事務用品のクリップといえば
針金などを曲げて作られている ゼ ム ク リ ッ プ だと思いますね。
最近は、プラスチック製もありカラフルなのも多くなってきています。
別の名をゼムピンとも呼びますが。
歴史を調べてみました。
世界中で長い年数使われているのになんと
最も広く使われている細長い長円形のクリップは特許が取得されておらず
誰が発明者かはっきりしていないそうです。←驚き!!
とは言え 1890年頃英国でゼム・マニュファクチュアリング・カンパニー が
発明したと考えられているそうです。
その後、1889年にウィリアム・ミドルブルックが、
この形のクリップを作る機械の特許を取得しています。
スウェーデン語では全ての文房具のクリップをゼム (gem) と呼んでいます。
私の周りでは単に「クリップ」で通じています。
では、いったいいつごろからあったのか?
歴史を紐解くと
東ローマ帝国で真鍮製のクリップを使っていた事実がある点を考えて
もしかしたら 東ローマ帝国の職人が発明した可能性が高いそうです。
しかし、全て手作業のために非常に高価。
そのために、一般の人は使うことができなかったようです。
皇帝やわずかな貴族しか使用していなかったと言われています。
ノルウェーでは、ゼムクリップは、国民的英雄みたい。
(個人的見解なので突っ込まないでください。)
そう感じる理由をお話しします。
ノルウェー人のヨハン・バーラーが
若干構造を変えたクリップの特許を取得しましたが、
ゼムクリップが機能性に優れていたため、広まりませんでした。
しかし何故かバーラーを発明者として言われることがあります。
バーラーが発明したのでも他のノルウェー人が発明したわけでもないのですが
バーラーが特許を取得するなど、
ノルウェー人が関わっていたことが事実であるために
ゼムクリップは第二次世界大戦中、ドイツの占領下にあったノルウェーで
抵 抗 運 動 の シ ン ボ ル として使われていたそうです。
ノルウェーへの忠誠とノルウェーの団結を示すため、
ノルウェー人はゼムクリップを服につけて密かに抵抗運動のシンボルとして
難しい時代を乗り越えていったようです。
戦後、オスロの郊外にバーラーの名誉をたたえて
巨大なゼムクリップの彫刻が建立されました。
最 後 に
今まで何も考えずに薄い紙を挟むのに使っていたゼムクリップですが
ノルウェーでの出来事を知ってからは、なんだか
敬意の気持ちをもって使うようになりました。◎
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購入金額
74円
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購入日
2013年07月09日
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購入場所
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