組み込み機器ソフトウェア開発では未だにシリアルポートによるデバッグが多く、ノートPCとシリアルケーブルを手にデバッグに赴くということもよくあります。
そういったとき、先に書いたようなシリアルポートを搭載していないPCを使用するとなると、USBシリアル変換ケーブルを使用することになるわけですが、古い機器と通信するとなるとその変換器性能(FIFO等)が悪さをし、上手く通信できないという現象に遭遇することがあります。
そういった現象は原因が掴みづらく、作業時間を無駄に消費してしまう原因になります。
便利なようで不便な環境になった感じもします。
余談が長くなりましたが、本誌はこれまでいくつかレビューさせて頂いてきたマイコン付録付き雑誌に部類される品です。
付録するマイコンはNECEL製78K0で、現在はRenesas社が有するマイコンです。
一時期はかなりメジャーなマイコンでしたが、次第に影が薄くなり、メーカの統合やシリーズの統合により、最終的には別のマイコンにシフトしていくものと思われます。
本マイコンはUSBファンクション機能を搭載していますので、オリジナルのUSBデバイスを創るのに適しています。
組み込みマイコンとして有名なPIC等でもUSBファンクションを搭載したしたものが登場したこともあり珍しい感じもしませんが、少なくとも私の周辺には根強い支持者がいました。
このマイコンで何ができるかは紙面を見て頂くことにしますが、感じたことを簡単に説明するとA/D変換・逆変換がないので外付けしない限りデジタルI/Oしか扱えないのは物足りないといったところです。
デジタルI/Oを生かした使い方であれば問題ありませんし、自作シリアル変換を作る程度であればそれほど難しい回路を必要としません。
私は何に使ったかと言えば、例によって引き出しの肥やしになってしまっています。
マイコン自体が廃盤になりそうな雰囲気ですので、これまた早めに使うべきマイコンボードですね。
-
購入金額
1,090円
-
購入日
不明
-
購入場所
退会したユーザーさん
2012/03/05
「xxって癖あったねー」とか、そういう話をするのも、技術者としての楽しみ?でもあるかも。
最近、なんでもARMアーキティクチャが採用されていくのをみて思いました。
蒼-aoi-さん
2012/03/05
私はSHやH8を主に使用して来たため、それが使いやすく、それ以外は癖があると感じてしまいます。
ARMが地球を征服する中にあって、私はガラパゴスゾウガメですね。
しっかし、ARMってIPだから掴みどころない印象。
逆にコアさえつかめば、どのメーカーのマイコンでも使えるということなんでしょうが...。