レビューメディア「ジグソー」

Windows7-64Bit対応の指紋認証装置

ノートPCで最近付いてることが増えた、指紋認証装置。

やべえ、こりゃラクだわ。是非とも、デスクトップで使いたい!

・・・と言うわけで、WindowsXPを使っていた頃、富士通FS-200UサイレックスFUS-200NのOEM品)を使っていた訳だが、こいつが困ったことにWindowsVistaまでしか対応していない。

それも、対応するのは32Bitのみ。
Win7-64BitがメインOSとなり、手持ちのPCからWinXPが全廃された現在、利用する手段も無い。

・・・で、Win7-64Bitでも対応する製品を探したら、存在はした。
UPEK社のEikonという指紋認証装置がそれで、IBMやHPのノートPCに搭載されている指紋リーダーと、基本的には全く同じものだ。

ただ、こいつ米国では実売45ドルの製品なのに、日本国内で買うと10000円近くもする。
付属ソフトが日本語非対応ってならともかくも、UPEK社のアプリは標準で日本語対応だ。
米国での販売価格を考えると、輸入代理店から倍額で買うのがアホらしくなり、ちょっと我慢すりゃいいだけと自分を無理矢理納得させてた訳だが・・・ふと思った。


『米国から買えばいいんじゃね?』


・・・と言うわけで、中古でもいいから安い奴、という感覚で探し始めた。
なにせ、個人輸入で買う訳だから、保証なんぞ付かない。安いに越したことは無いのだ。

で、UPEK-Eikonでググってたら、ふと気になるものを見つけた。
明らかに見た目はEikonそのものだが、カラーリングや型番が違う製品が大量に中古販売されているのだ。

どうもその型番で更に調べてみると、中身はUPEK-Eikonと全く同じもので、OEM供給品。
ソフトウェアも「UPEKのものがそのまま使える」との情報が、ゴロゴロ出てくる。

Eikonを使うためのアプリケーション「Protector Suite 2011」は、どのみち有料。
純正品は付属するが、バージョンが古い。Windows7で使うには、どっちにせよ更新必須。

・・・なら、OEMの中古でもいいや。安いし。
というわけで、入手したのがこちら。
というわけで、入手したのがこちら。


Microlatch TCRE3C「True Me」とかいう製品だが、中身はEikonそのものだ。
Windows上での認識も、思いっきり「UPEK Eikon」で表示される。

ちなみに、米国からの送料込みで16ドルと、中古の傷物とは言え非常に安価だった。
アプリのProtector Suite 2011のほうが高かった(21ドル)くらいである。

問題無く指紋認証が使えればOKと割り切って買ったので、コスパ的に十分満足だ。

これにより、Windowsログオンだけでなく、メールアドレスやID、パスワード、住所登録等々の入力が全て「一回登録したサイトは全部、指でEikonを撫でるだけ」で済むようになった。

登録方法は非常に簡単で、登録したいウェブサイトを開き、IDやパス、住所などをを予め入力。
その状態のままEikonを指でなぞると、登録ウィーザードが表示される。
登録ウィーザード。ここの登録内容が正しければ、このまま「次へ」で登録完了。
登録ウィーザード。ここの登録内容が正しければ、このまま「次へ」で登録完了。


また、Cromeなどのブラウザでは登録可能なフォームでログオンすると、パスを記録するかどうかのダイアログが表示され、OKを押すと登録ウィーザードが表示される。


どちらからでも登録は可能だが、Cromeは後者を利用した方がいい。
前者の方法だと、登録が上手くいかないサイトがいくつかあるようだ。
殆どノートラブルで登録出来るサイトには、左上にポップアップが出るので、すぐ判る。
Zigsowも一発登録。
Zigsowも一発登録。


また、ボタンを押さないとログオン出来ないタイプのサイトの場合は、登録ウィーザードの最初の画面に出てくる「登録をそのまま保存します。詳細の表示は必要ありません。」のチェックボックスを外して「次へ」を押すと、ボタン押下必須のサイトなどでも正しくログオン可能とするための、詳細設定が表示される。
ボタン登録は、右下にある照準マークをボタンにD&Dすると登録される。
ボタン登録は、右下にある照準マークをボタンにD&Dすると登録される。


また、本製品は指紋認証以外に、アプリケーション・ランチャーとしても使用出来る。
アプリランチャー登録画面。
アプリランチャー登録画面。


このアプリランチャー機能だが、「指紋認証ログオン登録したサイト」の一発呼び出しにも利用出来る。
良く見に行くのに「ログオンしないと駄目」というサイトをコレに登録しておけば、ブラウザを開く必要すらない。

登録した指でEikonを撫でれば、

「ブラウザ起動」→「ウェブサイトへのアクセス」→「ログオン認証」までの動作を、オートマチックにやってくれる。

まだいくつかの機能は検証段階だが、主要機能の二つだけでも非常に便利だ。

ただ、日本ではまだまだ生体認証は「ビジネス向け」というイメージが強い。
そのため、デスクトップ用は入手が困難だったり高額だったりで、正直「価格や手間に見合うか」は人による。

だが、ノートPCで同機能が実装されている製品を持っている人は、是非とも活用してほしい。
一度使えば、その便利さが実感できるはずだ。


なお、これに慣れると、パスを忘れる傾向があるので、登録情報のバックアップは必須。
ログオン登録のデータは、全て更新時に自動的に特定のフォルダへバックアップを取得しているので、そのファイルを自動バックアップアプリなどで毎日他のPCや外付HDDなどへバックアップするよう設定しておくとよいだろう。
  • 購入金額

    2,800円

  • 購入日

    2012年02月01日

  • 購入場所

    Amazon.com

29人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (12)

  • トム様さん

    2012/02/01

    コレってただ便利なだけでなく、何と言いますか英知の結晶、文明の利器みたいなのを感じられて良いですね。
    指紋認証とか虹彩認証とか、最先端感が半端ないです。

    使ったこと無いですが、憧れますね。
  • Vossさん

    2012/02/01

    生体認証自体は結構前からある(私は10年以上前に仕事で毎日使ってた)のですが、日本での普及はイマイチ進んでいないですね。

    セキュリティとしては非常に強固な方法なので、もっと普及が進んでもいいと思うんですが。
    クレジットカードとの連動も可能、かつパスワードの自動作成登録なんて機能もあるので、キーロガー等もこいつの前では役立たずとなりますし。

    普及すれば安くなる(米国の価格を見れば明らか)製品だけに、もっと多くの人に便利さを実感してもらいたいです。
  • tomoさん

    2012/02/02

    お安く構築できたんですね。
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