プレミアムレビューSSD510編で大活躍（ネタ的な意味で）したアイツの登録です。

 アイネックス…自作PCをした人なら1度くらいはお世話になっている小物メーカー。かゆいところに手が届くケーブル小物や、シンプルなベイアクセサリや冷却パーツをリリースしている。
大抵のPCパーツショップや、一部家電量販店でも小物を入手できるのはありがたい事だ。

しかしたまに謎製品を出すのもアイネックス。

以前登場した5インチベイ小物入れはかゆい所に手が届くヒット商品となったのはご存知の通り。
しかしこいつは「背中がかゆいから”孫の手”を出して」と言ったら”床磨き用ポリッシャー”を出してきたようなそんな一品。

パッケージはもちろんいつもの平然としたAinex。解説も飾らない「ですます」調。決してネタではない、実用品然としたパッケージからは本気さに加えてシュールさ、いやむしろ狂気さえ感じる。

「セルフパワー安定電力供給」「HDD OK! WEBカメラOK!」確かにそうだ。

「内蔵型でデスク周りもスッキリ！！」まあ確かにそうかもしれない。

「Black」カラーバリエーション出すつもりだったのか。
 
「マザーボード上のUSBヘッダーが5インチベイ内蔵13ポートハブに！」

だから数字がおかしい。
 
 
いや確かに前面にセルフパワーUSBハブがあるとラクだよ。HUB-02（の同等品）はすっごい重宝してるし、そのままでは3.5インチベイが無いケースも増えたので5インチベイ用USBハブってのもアリだと思うんだ。
しかし13ポートも用意しろと誰がいった！実用性とか以前にもうつめるだけ詰めましたチックなこのビジュアル！

USBメモリを挿したら周囲のポートがふさがる？なら離れた場所に挿せばいいだろう！

もちろんHUB-02にあったeSATAやIEEE1394なんて変化球はありません。お前らが求めているのはUSBだろう？と言わんばかりのドシンプル構成ッ！

しかもHUB-02ではマザーの8pin2ポート分を消費して1つは直結、1つは4ポートに分岐でハブ経由では動作が微妙な機器も安心という小技があったのだが、コイツはたった4pin…1ポートしか使わない。
つまり8ポート分のピンヘッダを持つマザーと5インチベイで埋めつくすケースを使用すれば、コイツを8台搭載可能。8×13で104ポートの前面USBを出す気持ち悪いPCが出来上がるのだ！

さすがに1個2500円もするので（多ポートUSBハブとしては比較的廉価だが）、大量に並べるには資金力が必要。というかそんなに繋ぐ機器がねえよ。
 

プレミアムレビューPCでも大活躍したこのUSBハブですが、実際全部繋ぐとどういう惨劇になるかお見せいたしましょう。更に上段のCVS ED-UB-IN7も埋めてみました！

うにょーん

なにこれ、パスタをうにょーんって押し出すやつか？
「内蔵型でデスク周りもスッキリ！！」となってるが万が一机上配置のデスクトップPCに付けた日にはスッキリどころの話ではない。混沌だ。

│・ω・│＜僕もいるよ！探してね！

ちなみにこの状態でWindowsを起動すると新しいデバイスが～でこんなことになる。

2700KとSSDの効果であっというまにインストール

ちなみにデバイスマネージャはこうなる。

なっげええええええ

すげえぜ2700K＆SSD510、こんだけ挿してもビクともしねえぜ！！
まあ電源供給のみの扇風機とか、延長ケーブルとかで数水増ししてやっと埋めたんですが。


…実はAinexの本気とか書いちゃってますが、上海問屋でフツーに同等品を買えるのだ。しかし限定出荷品とはいえ、あくまで一般流通を通して店頭販売したAinexの「本気」には賞賛を送りたい。