クライスラー CE-5aⅢ 3WAYスピーカーシステム 1975年頃の製品です
かなり前に購入したブックシェルフスピーカーですが、ストリングスの再生音にはびっくりします
凄く綺麗に鳴ります 位相も安定してるのか定位がしっかりしてます マントバーニー楽団の粒だちの良いストリングスの拡がりは驚きです アルテックのスピーカーの音を追求したメーカーです
高音域がホーンタイプツィターを使っていますので高域まで絹音みたいに?出力されます ロックと打楽器系は得意ではないスピーカでしょう スピーカーユニットはアイデン製と聞いた事があります
繊細な曲にはピッタリなスピーカーです 対で持っています。
スピーカーネットは3種類付いていて、黒とベージュはやむを得ず引っ越しで捨ててしまい
絹?の透明のモノがありましたが引っ越しなどで破れて自作したネットを張り替えて使っています。
メーカーはクライスラーという日本の会社で車とは関係ありません リビングオーディオというバッジがSPネットに付いています 大手には勝てずオーディオブームが去って会社も無くなりました
スピーカー購入後、暫くしてCL-1シリーズが発売され雑誌を賑わしたのが最後で会社は終了したようです。
当時SATIN(サテン)という京都のカートリッジメーカーのM-117というカートリッジで 音楽を聴きましたが高音域の繊細さに驚きました MC型カートリッジはMM型とは音質が違うということが判りました 低音はエンクロジャーを見れば判りますが得意じゃないみたいですけどね 繊細な高音、引き締まった低音でしょうか。
またSONYのコンデンサーヘッドホン ECR-500も持っていましたので比較しましたが カートリッジの高音の繊細さ、それで居て豊富な低音の響きに驚きました。
価格は1対です。
最近は高音、中音のアッテネーターが接触不良です グリグリ廻していますけど。
オーディオの足跡さんから 以下コピペ
比較的小型なブックシェルフ型スピーカーシステム。
CE-5aIIIは大阪デザインセンター優秀品に選定されました。
低域には20cmコーン型ウーファーを搭載し、中域には12cmコーン型スコーカーを搭載しています。
また、高域には5cmホーン型ツィーターを搭載しています。
中域と高域用にレベルコントロールを搭載しています。
エンクロージャーは密閉方式を採用しています。
https://audio-heritage.jp/CRYSLER/speaker/ce-5aiii.html
拡大できます!
追記 2018-10-29 アッテネーター接触不良 直してみた
ツィター、スコーカーアッテネーターがガリオームでしたが、外部からは如何にもならないので
アッテネーターまでバラシてみました 説明文は最小にしますので画像で判断願います。
スピーカーパネルのアルミフレームを外します 現在はウーハー下のアルミ板が外されています
アルミ板は2ミリ位のセルフタップネジで取り付けられていますが、このネジは長短を使っていたり2.6のビスを使っていたりとやや面倒です セルフタップが材質が硬くて入り込まないので短いものを使っているようです。
前面パネルネジとボリューム摘み、ナットワッシャー、サランネット支持部品を取り外したら
下図のようにアルミパネルの隙間にスクレーパーを入れて、ジワジワアルミパネルを剥がします
2個のアッテネーター付近がへばり付いていて中々剥がれませんがジワジワ浮かせ気味にして剥がしていきます
スコーカーユニットは他のユニットからの影響は少なくなるようになっているようです
此処までバラしてみたけど、スコーカー、ツィターの穴からはアッテネーターにはアクセスできないことが判りました ではウーハーからは如何かなとウーハーまでバラシてウーハーの穴からアッテネーターを引き出しました 最初からウーハーを外せば如何にかなっていたのかもしれませんが
最初にバラす製品はこんなこともあります でも箱の内部を見るとしっかり作られていますね
プラ製品が全盛のころの製品と比べて手作りの良さみたいなものがしっかり感じられる製品です。
ボックスの裏側からはアクセスは困難でしょうね。
ウーハーは前面から4本のボルトで固定されています 下図のように飾り枠に切り込みを入れて
ユニットをスクレーパーで徐々に浮かせていき外します ネットワークはグラスウールに隠れているので今回は未確認です。
ウーハー TYPE-6 WOOFER LivingAudioというのはCRYSLERのブランドです
アッテネーター AT-40H L-8Ω 39と印字されています スコーカーとツィターは同一のものです
使った接点復活材 ちょうど手持ちであったので使いました サンハヤト製
アッテネーターの後部に隙間があります アッテネーターは巻き線タイプでしょう 接点復活材を左右のアッテネーターの隙間に噴霧して、滴をふき取り、あとは元に戻して完了です
最終的には、この接点復活剤↓を使用しました 数センチの細い金属パイプノズルがアッテネーター
の隅々に届いて、噴霧できてガリオームは解消しました
シャフトの長さが足りなくて使用できませんでした。
下の画像等はユニットを外した儘で撮影しました 一切リード線の入れ替え等は行っていません。
以上終了....
アッテネーターの接触不良は治りました 結構手間が掛かりましたが、分解方法が全く分からず
ずいぶん悩んでいましたが此れにて一件落着です。
2018-11-30 NETWORK画像追加
ネットワーク画像です 実際はガラスウールが掛けられています ウーハーの裏側になります
右へ行く赤黒線はウーハーにいきます 右端左端の小さいコンデンサーは
2.8μF 50V 2個 、 左から2個目 10μF 50V , 右から2個目 14μF 50V メーカーDAIICHI
, 右端は2.8μF 50V
黄色はスコーカー、白はツィター、黒単線はスコーカーツイターのアース 赤黒線はウーハー
プラスチック枠コイル4個とコンデンサー4個 コンデンサー下がスピーカー端子です
ウーハーを取り出した処 ネットワークユニットにもグラスウールが覆っています
追記 2019-8-10
ネットワークのフィルムコンデンサー交換
コンデンサー交換は2019-4-12頃ですが、スピーカー本体とコンデンサー記事がリンクしてなかったので追加、加筆しました。
交換事情はコンデンサーの記事に載っています 下の持ち物の記事もご確認を!
スピーカーには実際は2.8μF と14μFが付いていましたが、販売されていないので
2.7μFと15.0μFになっています。
スピーカー2台分の数量でamazonで購入
コンデンサーメーカーは Dayton audio です
2.8μF 50V → 2.7μF 250V 4個
10μF 50V → 10μF 250V 2個
14μF 50V → 15μF 250V 2個
オリジナルと容量は変わっていますが入手性でやむをえません
コンデンサー容量、ESR測定に使っています↓
CE-5aⅢ ネットワークの配線図と回路図
スピーカーは1975年頃の価格で2台分です。
(Visit Net Surfer 2268 ; 2018-10-31 )
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購入金額
52,000円
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購入日
不明
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購入場所
げるねおさん
2011/12/06
良いスピーカーをお持ちですね ! このクライスラーのモデルはかつてのALTECを手本に音作りがなされていたそうです。同じクライスラーの別のモデルではありますが、私もこの音を聴いてあまりの素晴らしさに感激いたしました。
現代のスピーカーでは絶対に味わえないリッチな音を奏でられていることと思います。どうか末永く可愛がってあげてくださいませ~。
タコシーさん
2011/12/06
これは繊細でいい音しますね ダイナミックさは無いけど
ストリングスを聴いたらほれぼれします
数度の引っ越しでも捨てませんでした(執着狂?)
此からもじっくり聴こうと思います。 感謝(^_^)b
タコシーさん
2018/10/31
2018-10-31(wed) スピーカー修理記事を追加しました
baelさん
2018/11/19
というのも、クライスラーがフェードアウトする頃にオーディオに興味を持って。しょっちゅう行ってたオーディオ屋さんに在庫が無かったんです。
田舎じゃよくある話です。
あー。聞いてみたいですー
タコシーさん
2018/11/19
当時は雑誌ではやや騒がれましたが、販売量はそれほどでも無かったのかもしれません
CL-1が出てそれから会社を閉めたようですね
会社の知り合いがCE-1を持っていると言ってました 街の電気屋さんでも1軒しか扱っていなかったです 山水とかパイオニア、JBLなどが売れ筋だったのでしょうね
このスピーカーはホーンツイターなので高音の切れはよいようです