板祭Vol.03では「GA-Z68XP-UD4/G3」というオーバークロック向けの板を使うのとCPUファンに純正を含めて空きがないので、こういう事態を見越して？ポチってあった簡易水冷ファンを使うことにした。

CORSAIRの同一シリーズには、この上にラジエターを2倍の面積にして上下に並べたCWCH100という上級機があるが、さすがに12cmファン2枚分の面積があるラジエターを外気に接する近辺におけるケースというのは多くなく、このCWCH80が現実的なハイエンドとなる。

構成は簡易水冷らしくCPU取付部分とラジエターが一体になった本体に、12cmファン2枚、Intel/AMD専用取付金具と対応したネジ類、ほとんど文字がなく絵のみの説明書、というところ。絵がわかりやすいので、取付で「？」と思うのは唯一電源系。CPU取付部分から1本のコードが出て、最後に二股に分かれファン用3Pとペリフェラル4P（といっても実際にピンがあるのは二つ）に分かれるが、これはどちらかで良いのか、どちらとも繋ぐ必要があるのか記載がない（つかそもそもこの電源線については簡易説明書では触れられていない）。クグるとどうも両方取り付けなくてはならないようだ。

このコネクタ接続が何も語られていない

あと、外装ビニールの上に貼られているシールが、輸入元の5年保証の証（あかし）のため破り捨てないよう注意。

外に貼るなら「要保管」等なんか注意書きがあった方が．．．(^^ゞ

使ってみると、3DMark06のベンチマーク

を回している間ですら観測値50℃台行かないと性能は高い（Core i5-2400Sのベースクロック103MHz時）。なお、今回使ったケースの関係上トップファンなどは置けないため、説明書とは逆に背面排気としている（推奨は背面吸気で上方排気。フレッシュなエアーを直接取り込んで、上に直接排気ということ）。従ってフレッシュエアーではないので条件的にはあまり良くない。

取付方法で上記した電源系以外に一個所注意すべきポイントがある。説明書上は
・ラジエターにファンを取り付ける
・それをケースに取り付ける
・水冷ヘッドを取り付ける
という順に進むが、M/Bの取付順番やラジエターホースの取り回しからは
・ラジエターにファンを取り付ける
・水冷ヘッドを取り付ける
・ファン＋ラジエターをケースに取り付ける
の順番の方が吉。
こうしないと結局何度もファン＋ラジエターを取り外す羽目に．．．．

この巨大なファン＋ラジエターでM/Bへはアプローチできない

今回S番でのオーバークロックだったのでたいした負荷とはならなかったが、性能的には是非K番に換装して高倍率を確かめたくなる出来だった。

輸入元商品情報

----------------------------------------------------------------------------------

2018/07/15 ポンプ部故障につき廃棄

・ポンプ部故障していても冷却水を通した拡散効果なのか多少は冷える。

・室温26℃での低負荷（Webブラウジング）で70℃付近

・同一状況で（下位だが）同時期の簡易水冷CWCH60

　に交換すると60℃は越えないのでポンプはやはり大事（当然