今回は、H8/3664Nを搭載した小型マイコンボードです。
H8シリーズにはH8/300H、H8S/H8SX等のシリーズに分類されますが、本ボードに搭載される3664NはH8-Tinyと呼ばれる、外部バスを持たないポートによる制御を主とする小型マイコンです。
搭載されるROM/RAMサイズも小さいため、それほど大きなプログラムを動作させることがでないため、その機器専用のプログラムを動作させるという使い方になるでしょう。
これまでH8-Tinyシリーズでは3694F、3664F、3664Nを触ってきました。
3694Fは3664に比べると若干クロック他、スペックが若干高くなっており、マイコンボード付録雑誌のトップバッターとしてトランジスタ技術2004/04月号に取り上げられました。
3664Nと3664Fの違いは、マイコンの中にEEPROM(消しゴムと称されてます)が内蔵されているか否かです。
EEPROMは、MCUに統合されているわけではありません。
MCUのパッケージ(モールド)の中に2個の石が封入され内部で配線されているという、なかなか面白いことをしてくれるなという印象です。
マイコンで何かしら作ろうとすると、設定などを記録する場所に困ることがよくあります。
PCを接続して毎回設定を送るわけに行かないため、RTC内の1バイトを使って必要最小限の記録に苦労したこともあります。
本品に内蔵されるEEPROMは4kbit(=512バイト)で、RTCの1バイトに比べ大きいものの、それほど容量があるわけではないですが、それなりの設定を記録しておけると思います。
本基板はかなり小型です。
私は、折角小型ですので低背のピンヘッダを使い、ジャンパもピンセットなどを使うことで、マザーボードと合わせた高さを押さえて使おうと考えています。
小型基板を作りたいという場合は、低背のピンヘッダの同時購入をお勧めします。
「ちょっとしたものに使えそう!」ということで購入しましたが、例によって未使用のままです。
これまで、私のマイコンボードレビューを読んで頂いた方にはご存知と思いますが、自分で作成したものは何一つ完成型がありません。
2012/04/25発売のInterface誌にマイコンボードが付録するため、購入する予定ですがきっと「例によって」が続くことでしょう。
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購入金額
1,680円
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購入日
不明
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購入場所
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