ごく普通の女子高生・鹿島翔香は、ある日自分が『昨日の記憶』を喪失していることに気づく。そして、自分の日記を調べると、昨日の自分が書いたと思しき、見覚えのない文章があった。
「あなたは、今、混乱している…若松くんに相談しなさい。最初は冷たい人だと思うかもしれないけど、彼は頼りになる人だから。」
学校でも秀才の噂高い若松和彦は、翔香が一種の時間移動現象「タイム・リープ」に陥ったことを突き止め、時間のパズルと格闘していく・・・というストーリー。
タイムリープとは言っても、某ゲームとは違いその時間を過ごすのは一度だけで、体験する順番が実時間通りではないという感じになってます。
翔香が助力を求めた若松の頭の良さには、正直感心しっぱなしでした。
翔香から得られる断片的な情報を整理し、「必要なことは昨日話すから」という感じで翔香の立場で必要な情報のみを伝えるインテリジェンスは素晴らしいものがあります。
翔香の視点でストーリーは進むんですが、若松の不可解に見える行動が後でどういう意味があったのかハッキリと分かった時のことを「パズルのピースがはめ込まれた」と小説では表現されてますが、正にその感覚を読者も味わえます。
文章量もそれほどないですが、続きが気になって読むのをやめられずにあっという間に読み終えてしまうほど面白い作品だと思います♪
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購入金額
1,509円
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購入日
1995年頃
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購入場所
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