新日本無線のオーディオ用オペアンプ「MUSESシリーズ」の廉価版です。MUSES8820はBJT入力で、姉妹品にFET入力のMUSES8920があります。
NJM4580よりも滑らか
聴感上はOPA2134に似ています。NJM4580と比べるともう少し音が滑らかになったような印象です。
過渡応答(A=11 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=10kΩ 位相補償なし 10:1プローブのみ接続 ガラエポユニバーサル基板)
(12/30追記)15Ω負荷(セメント抵抗)時の過渡波形を以下に掲載します。
過渡応答(A=1 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=0 位相補償なし Rl=15Ω ガラエポユニバーサル基板)
cMoyには向かないが……
DIPの2回路品なので、オペアンプをとっかえひっかえするような用途にも最適です(このような用途にはICソケットを二重にすると便利です。金メッキの丸ピンソケットを推奨します)。ユニティゲイン安定です。
cMoyアンプ(9V電池)では十分な出力が得られず、歪が出ます。24V駆動では歪が出なくなりますが、ポータブルアンプに使うにはトランジスタや専用ICでバッファを組んだほうが良いでしょう。
OPA2134より高め
値段はOPA2134より少し高めです。しかしオーディオアンプを設計したり、オペアンプを挿し替えたりするときには充分候補に入ります。
発熱は少なめ
24VcMoy回路では、外気温31.4℃に対し36.8℃程度まで上昇しました。
無信号時は気になるかも
AD00031では電圧が足りないのですが、ノイズ源としてのiPhoneを筐体に接触させて実験したところ10.8mV程度出ました。無信号時には気になるかもしれません。
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購入金額
520円
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購入日
2015年頃
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購入場所
共立電子
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