という訳で当時はPS2かノートパソコンしかDVD視聴環境がないのに買ってしまったのがこのDVD。その後暫く手持ち唯一のDVDビデオ…洋画としては未だに唯一なので、DVDがPCでうまく見れないと相談されたときのテスト用にも使っている。2ヶ国語音声なので操作説明にも便利だし、アニメと違って一見ドン引きされにくいので。
ケースがDVDトールケースではなくCDサイズなのも運びやすくてよろしいが、最近は破損してしまったので別のケースを使っている。
じゃあなんでBDで趣味炸裂なアニメをテスト用も兼ねて買ったんだと言われれば、ぶっちゃけ現段階でPCでBD見たいって人は大抵アニメ目当てなのでアニメBD持ち込んでも恥ずかしくないんだよ!!既に1回テスト用に持ち込んだけど壁紙がアニメのPCだったし!
話がそれたが、映画自体はその名の通りプジョー406ベースのハイテクタクシーが暴走して刑事がゲロ吐く映画。前作では赤いベンツ500Eだった敵役は真っ黒のランサーエボリューションVI。
ラリーカーとしてプジョーのライバルメーカーであり、ノーマル状態でも主役の魔改造406に負けず劣らずのドハデなオーバーフェンダーとウイング、白と黒と対照的なボディーカラーでありながら「4ドアセダン」という共通点。その後の作品を含めても個人的に一番プジョーとバトルしているのが似合う。
また冒頭に(かませ犬として)登場する306ラリーカーに乗っているのは本業のラリードライバーであるジャン=ルイ・シュレッサーでその他のシーンにも協力している。
後半はパリのど真ん中で線路まで使ってカーチェイス。弾幕シューティングの如くパトカーが飛んできて、仕舞にはフランス軍の協力でAMX-30ルクレール戦車&現用軍用車両が登場という破格のスケールだ。もし日本でやったら東京タワーとJRを走り回って74式戦車がやってくるレベル。
赤いベンツやゴミ箱等前作のセルフパロディを交えてつつ物語は展開するが、何かとツッコミ所満載。細かい部分は気にしちゃダメ!
個人的に一番ウケたのは「間違えた日本観」。まあ本気で間違えていそうな部分も多いが、恐らくわざと誇張して間違えている面もあるのだろう。護衛対象となる要人から敵役の「ヤクザ」まで、変な方向に誇張されているし、フランス側の登場人物も何かとカタコト日本語を発する。
ハイテク護衛車両の起動ワード「ニンジャー!」は未だに仲間内でギャグに使う。
またカーアクションもハリウッドのアクション映画とはまた異なり、とにかく「爆発しない」。パトカー同士が混乱して廃車置き場のように積みあがっていくシーンでも爆発しない。優雅なBGMが流れ、降りてきた警官は苦笑い。
一番最後の敵役ランエボが衝突するシーンでも爆発しない上に3台中1台しか事故らない(実は事故シーン用の代車らしい)。その1台もフロントがぶっ壊れるだけの「普通の事故」。先ほど「破格のスケール」と言ったがある意味生々しいスケールだ。
そして所どころに入るストーリーとまったく関係ないギャグというかカット。1.5台分の幅しかないゲートから2台同時に出ようとして2台ともひっかかるパトカー。先述の山積みシーンでそれにまったく気づかずくつろいでいるカップル。極めつけは何故かフンを踏むジベール署長。わざわざカメラをアップにして踏んでおいてその後何のフォローもツッコミなし。踏むだけだ。
否定的な見方をすれば「爆発しなくて不完全燃焼なカーアクション」「日本をバカにして笑いを取る」「むしろ笑いどころが判らない」。
しかし車が壊れるのが可哀想と思っちゃう私にはこの爆発しないカーアクションはご褒美だし、よくよく見るとトンでもない高度な動きをしていたりする。勘違いジャパン観も私は大好きだ。
下品なギャグはあるが、残酷描写はまったくなく、前作にあったラブシーンも最低限になっているのでお子様でも安心。肩の力を抜いて、お茶でも飲みながらだらだら見るのが最適だろう。
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購入金額
4,935円
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購入日
2001年頃
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購入場所
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