プラモデルなどを製造する大手タミヤが、それまでのモーター駆動のプラモデルから発案したもので、ラジコンよりもお手軽に楽しめるということもあり、一大ムーブメントとなった。
多岐に渡るカスタマイズパーツにより、自分なりに性能を向上させ、近所の玩具店店頭で友達と競ったり、大会を勝ち進んだりと、あたかも自分がチームのメカニックになったかのような楽しさに子供のみならず、親をも魅了し、仲間でありライバルとなって一緒に興奮したのが懐かしい。
漫画やアニメにもなり、ダッシュ四駆朗やレッツアンドゴーに登場したマシンも実車となって発売され、次はどんなコンセプトのマシンが登場するのかとお小遣いを気にしながら楽しみにしていた。
発売元であり大会主催のタミヤからは、前ちゃんやミニヨンファイターなどの師たる人物が登場し、ブームをさらに盛り上げた。
男子なら誰しも一度は触れたことがあるのではないだろうか?
本モデルは、同じミニ四駆シリーズには属するものの、ゼロの領域を目指すミニ四駆とは路線の異なるワイルドミニ四駆シリーズの製品である。
スピードはないものの、大きなタイヤで障害物を乗り越えていく姿には迫力を感じ、私としては趣深いものがあると思う。
ただ、モンスタートラックよりF1がメジャーなように、スピード感のないワイルドミニ四駆は、レースとしても成立が難しく、次第に影が薄くなっていった。
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今回、長男へのお土産に何を買おうか悩みながら店を転々としていた。
以前レビューした通り、車に興味を持っていたため、ラジコンにしようかと考えていたが2歳には早過ぎる気がするし、少し趣を変えてトランスフォーマーにしようかと思ったが最近の物ははるかに予算を越えていた。
そんな時、本モデルを見つけた。
私が小さかった頃、ワイルドミニ四駆にこのデザインはなかったと記憶している。
懐かしくも新しいこのモデルに、お土産を決定した。
長男の喜ぶ顔が楽しみであり、そして一緒に作るのも実に楽しみだ。
同じ棚にエンペラーなどのミニ四駆シリーズの復刻版やメモリアル版もあったが、2歳児が追いかけるにはスピードがありすぎるため、今回はワイルドミニ四駆にした。
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ミニ四駆は、たかが子供の遊びかもしれない。
しかし、遊びのパーソナル化が進んでいる昨今だからこそ、ブームが再燃して欲しいと私は思う。
そして、きっと大人の方が当時の強い思いやポリシーに熱弁し、大人の財力を見せつけてしまうのではないだろうか?
私自身、ミニ四駆を通した交流・コミュニケーションを実際に経験してきたし、そこで技術の楽しさも学んだ。
そういったものが長男だけではなく今の子供たちにも必要だと考えている。
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購入金額
840円
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購入日
2011年08月21日
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購入場所
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