で、オーディオ機器第一弾は、自作のポータブルヘッドホンアンプです。
愛用しているイヤホンが、普通のイヤホンより小さい音になるタイプで、ポータブルオーディオプレーヤーでは、音量が小さくなってしまうので、アンプが必要だ・・・という噂を聞き、音量的には問題ないと思っていましたが、「鳴らしきれない」という指摘の多さに、アンプが欲しいという思いが強くなりました。んが、それを考えた当時は、今のようにポータブルヘッドホンアンプがいろいろ選べる環境ではなく、しかも、高いものしかなかったので、手が出せずにいました。で、たまたま友人がポータブルアンプを購入したので、試させてもらったところ、なんとも納得できない音だったので、アンプは要らないと考えるようになりました。
それから1年後くらいに、半田ごてを使う機会があり、そのときふと、自作でヘッドホンアンプを作ってみると、安く済むのではないかと思い、いろいろ調べて、ネットで見つけた、自分で組み立てるポータブルアンプキットを購入し、アンプによる変化を実感し、更なる小型化を目指して、これまたネットで見つけた回路図を元に部品を集めるところからの自作に挑戦してみました。
選んだのは、「LM4881」という低電圧駆動のICを使ったアンプで、単三電池2本で駆動できるものです。ある方が公開された回路なんですが、それに別の方が改良を加えた回路があり、下の設計者からもお墨付きがあるものだったので、それに決定しました。
詳細は、IC名でぐぐると見つかると思うので、探してみてください。
ちなみに、そのまんまじゃなんか寂しいので、より一層の小型化と、ちょこッと電圧を稼ぐために、3.6vの充電式リチウムイオン電池を採用し、半分の電池2個に見せかける分圧回路を追加してみました。これにより、エネループだと1.2vになる電圧を、1.8vに上げ、お布施として、通常数円で済む抵抗に、音に定評がある500円の軍事用抵抗を採用。なんか良さそうな感じになると思いますw
音は、以前友人に聞かせてもらったアンプ(当時1万5千円くらい?)のものとは次元が違うもので、直接聞いた場合と比べ、高域はこもる事もなく、低音域には力強さを感じる感じでした。アンプといっても、出力を大きくするというよりは、より大きな電流要求に答える「バッファアンプ」と呼ばれる部類のものです。最初の方に書いた「鳴らしきれない」というのは、この突発的な電流の要求が必要となる低音の駆動に余裕がないってことなのかな?なんて、直接聞いた場合との音の違いから推察しました。
が、実はその差は知らなければ気になるほどのものでもなく、大音量で聞かなければ、なおさら気にする必要のないものだという印象でした。なので、ポータブルアンプを買わないと・・・なんて思わなくても大丈夫だと思います。
が、微妙におすすめしたい理由があります。
それが、「自作」という音質補正効果w
イイモノをお金をかけて手に入れるという喜びはもちろんあるんですが、アンプの自作を通して、自分で作ったものを使う喜びみたいなものを知りました。その喜びは、聞こえてくる音にまで変化を与え、ポータブルなのに、複数の機材を組み合わせて運用するという暴挙を許容させてしまう効果がありました。って、簡単に言うと、自作アンプでめっちゃしあわせ~って感じです。
自作するには、道具も必要で、誰でも簡単にというわけにはいかないネタでしたが、ヘッドホンアンプに限らず、「自分で作る」という選択もあるんだと思い出すきっかけになればと思い、紹介してみました。
日々の食事や、手芸、工芸と、自分でやってみる余地はたくさんあります。ぜひ、挑戦してみてはいかがでしょうか(^^b
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購入金額
4,000円
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購入日
2009年10月頃
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購入場所
mineさん
2011/08/01
私のHPAのケースは未だにカードケース流用のままなので、比較すると見劣りするなんてものじゃないですw
>それが、「自作」という音質補正効果w
これは大きいですよねww
自作である、というだけで大分脳味噌が幸せになっているような気もします。
リーダーさん
2011/08/01
ここがハマりそうだから手を出したくないのです、アンプはwww
(料理・手芸・PC DIY など基本的に自作派)
mochiponさん
2011/08/01
早速のコメントありがとうございます(^^/
実は、この前に9Vの四角い電池を使ったアンプを3つ作ってまして、そのときは100円ショップのトランプケースを使ったりしています(^^;
見た目についてですが、それはこのアンプを作る際の最大のテーマでして、ちょうどいいケースが電子パーツ屋さんにあり、そのケースに合わせて回路や電池を選択しました。音質に関しては、回路設計者もmineさんの選んだ回路の方が良いって言ってたんですが、ケースに収める自信がなく、トランジスタが4個少ないというのが決め手になりました。穴あけのためにドリルと歯も購入し、さらに充電器が高価なリチウムイオン電池まで採用しちゃいました。なので、実質の費用は、最近の定評ある低価格ヘッドホンアンプより高いw
とりあえず、同じ「自作ヘッドホンアンプ」なので、
どっちが良いなんて考えなくてもいいかなって。
なんせどちらも音質補正効果は抜群なんですから(^^b
好きな人の手料理が一番うまいみたいな・・・って、違うか(^^;
mochiponさん
2011/08/01
おっ!
そんなこといわず、自分に正直になれば楽になれますよ?なんて、自作の最大の問題は、時間と手間なんですよね。その工程を楽しめないと、ただの苦痛になってしまうことも。
ただ、mineさんが持ち物紹介で触れている、ヘッドホンアンプに関しては、自作の方がコストパフォーマンス的にメリットが大きいという件は、最近、低価格だけど、音が悪くなく、さらに小型とか、USB DAC付とかがでていて、お得感は少なくなってますね。
ま、このもちもの紹介がきっかけで、火に油を注げれば・・・w
harmankardonさん
2011/08/01
そうすると,次から次へと,こだわりオーディオの登録開始ですね.
楽しみにしています.
mochiponさん
2011/08/01
いやぁ、それがですね。甲斐性がなくてオーディオ機器はそんなにすごいものは持っていなかったりします(>_<)
あまり期待しないで見に来て下され・・・orz
hatahataさん
2011/08/06
「工作」って好きなんですが「電子」が入ると仕組みとか計算とかちょっと敷居が高くて・・・
こういうのが出来る人うらやましいです。
北のラブリエさん
2011/08/06
自宅用はFireface400でそう不満はないですから。
iPhoneはヘッドフォン端子からとるとあまり具合が良くないのでデジタルで出せるライセンスとったものになるのかなぁ。
mochiponさん
2011/08/09
電子工作は、回路の設計まで入れると、私もほとんどお手上げです(>_<) なんで音がなるのかわからないけど、言うとおりに組んだら出来上がった感じです。例えば、この回路図は、「ポータブルヘッドホンアンプ 単三電池2本」でググると当たるページから、さらに改良版に飛んで仕入れました。あとは、道具とパーツを集めて組む感じですね。ハンダゴテとコテ台、ニッパーやテスターと、道具は必須なものから、あると便利なものまでたくさんあるので、続けていくうちに環境が良くなっていくのも楽しいです。いつか回路設計までやってみたいですが、とりあえずは簡単な電子工作を楽しもうと思っています。
mochiponさん
2011/08/09
Fireface400を調べたら、興味が湧いてしまった(>_<)
これだからzigsowは恐ろしいw
最近は、Pod端子からデジタル出力し、アンプ側でD/Aコンバートする機材もあるので、音質を追求したら、お金さえあれば天井知らず!? でも、まぁ、お外で聞くと考えたら、ある程度のところで折り合いが付けられます。んが、やっぱり、音の違いを知ってしまうと、その折り合いも破談に(>_<)
とにかくオーディオは足を突っ込むと恐ろしいです。私はもう抜け出せないけど、上を知ってても甲斐性がないのでなんとか程々で済んでます…orz
北のラブリエさん
2011/08/09
900STを同時に二台ドライブしてもヨユーらしいです。
なによりオーディオにつないだ時の音が桁違いらしい!
今のでも十分いいんですが、あとに引けないのがオトコノコ。