「今どきテレコ?」と思われる人も多いだろう。若い人なら「そもそもテレコって何?」という人もいるだろう。
テレコとは、カセットテープレコーダの略で、再生機としての用途はもちろん録音機としての用途もこなす。
ICレコーダが普及する前、取材などの録音ではテレコが活躍していた。デジタル嫌いの人は今でもテレコ派だと聞く。
我が家の用途は、録音用途ではない。
本機は娘のフィギュアスケートで、ペアになって音合わせ練習する際のプレーヤーとして購入した。
実はフィギュアスケート界、特に娘のように下位級の選手が出場するような大会は、音楽メディアとしてカセットテープが主流なのだ。
娘のコーチは年配ながら、音楽編集はパソコンで行い、テープとデジタルデータの両方で提供してくれたためとても助かった。
ただ、周りに倣うなら、やはりテープ再生環境がないと迷惑をかけてしまいがちなため、わざわざ本機を購入した。
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テレコを購入するにあたり、再生だけの用途であれば、ともっと安いものでも良かったのかもしれない。
私としては逆で、下手なものを買って、テレコを2回も買いたくないと考えた。
スピーカー付きのカセットプレーヤーとなると意外と選択肢が少ない。
私が探した時には、数機種のテレコの他はラジカセだけだった。
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テレコのほとんどは、片面に速度操作パネルや情報表示、そしてスピーカーを集め、電池を並べて配置するため、どうしても大きくなるか、厚くなってしまっていた。
本機はさすがソニーというべきか、上記の機能を上手く配置しているため、コンパクトにデザインされている。
しかも、素材がプラスチックと金属で構成され、チープなデザインになりがちなテレコにあって本機は高級感というか、しっかりした印象を受ける。
再生能力としてはスピーカーはモノラルだが、前述と通り、本体裏面に配置する事でサイズを犠牲にしていない。
そのため、リンクで使用する時の大音量にも耐え、テレコでは軽視されがちな低音も比較的しっかりと出力される。
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トータル的に見ると、テレコとしてはかなり完成度が高い製品だと感じる。
現在、テレコを必要とする人は僅かだと思うが、これから購入を検討している人はぜひ候補に入れて見てほしい。
確かに他の製品より2,000〜3,000円高いかもしれないが、それ以上に品質の差があると私は思う。
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購入金額
10,000円
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購入日
2009年12月頃
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購入場所
退会したユーザーさん
2011/07/24
先になくなるのがMDだったりして...
蒼-aoi-さん
2011/07/24
結局、我が家も購入した次のシーズンから休んだので、1シーズンしか使ってないんですよね。
aoidiskさん
2012/03/04
カセット、確かに使わなくなりましたが、うちにも、
まだ動作するテレコ あります。
テープ自体、置いているところ少なくなったので、
ちょっと、寂しいです。
※子どもの頃は、よく、切ったり貼ったりして、遊んでいたな。
(音の無いところがいやだっただけなんですけど)
蒼-aoi-さん
2012/03/04
フィギュアの音楽も時間に合わせた長さにする必要があるため、昔は切った貼ったをしていたと聞きました。
今ではパソコンで編集してテレコで録音という、時代に逆行した作業をしているそうです。
今年もまたスケートシーズンが終わりますが、フィギュアスケートには毎年楽しませて頂いています。