無接点充電は今までハンドマイクや電動歯ブラシで使っていましたが
少しでも定められた位置からズレていると充電が行なえませんでした。
そのためしっかりした充電スタンドや充電位置に簡単に置けズレない工夫がされており、私の無接点充電のイメージで持っていた「パッドの上に無造作に置いておくだけで充電できる」というものとはかなり違っていました。
Qi規格も例外ではなく、私のモチモノ登録している充電パッド(購入は本品の方が先ですが)は 2台とも定められた位置に対応機器の定められた位置を合わせないと充電が行えません。
スピーカー付属の充電パッドもスピーカーの充電位置が確実に定められた位置にくるようパッドの表面とスピーカーの底面の凹凸で定位置に置けるよう工夫がされています。
それでも対応機器自体が小さい場合は
充電パッドの定められた位置に合わせて置くのに大して問題はないのですが、スマホやタブレットなどだと位置を探りながら置くのでちょっと面倒です。
これではとても「無造作におくだけ充電」という感じではありません。
前置きが長くなりましたが、現在の無接点充電はパッドの位置と対応機器の位置がしっかり合っていないと充電が出来ないのです。
本品は人が充電パッドの定められた位置に合わせて置くという動作の代わりに、置かれた対応機器の定められた位置に合わしに行くという画期的な方法(ムービングコイル方式)により、「無造作におくだけ充電」を実現させてくれました。
言葉では分かりづらいので、実際の動作を動画で見ていただきます。
まず対応機器を充電エリア内に置くと、左上から青い円表示(送電コイル)が機器に向かって移動してきます。
機器の下まできて認識されると充電パッド右上の LEDが点灯し、更に青い円表示が最適な充電位置を探ります。
そして最適な位置に定まり、機器の LEDが点灯し充電が行われます。
動画では他に、2台置いた時、充電中に機器を外した時の様子も入れています。
本品は 1度に 1台しか充電できないので、2台置いた時は先に置いた方がまず充電され映像にはありませんが、満充電後 2台目に青い円表示が移り充電が行われます。
ここまでだと理想の充電パッドなのですが、やはりまだまだ万能ではありません。
Qi規格のせいなのか対応機器が Qi規格をしっかり守っていないせいなのか置いた機器を認識できない事があるようです。
その場合は、充電パッドの左上にあるボタン(充電アシストボタン)を、充電エリアの中央に対応機器を置いてから押すことで充電が行なえます。
他に満充電後少しすると再度充電が始まり、永遠に充電を繰り返してしまうモノがあるようです。
しかしながらこれは対応機器側の問題で、満充電されたら速やかにパッドから外すしかないでしょう。
ノートPCなどでは ACアダプターを付けたままでもバッテリーを保護するように、満充電後指定の容量に減るまで再充電されないように設定できるモノがあります。Qi対応機器が同様の構造になっていれば問題ないんでしょうけどねぇ。
先に登録した電池ケースやモバイルバッテリーは再充電されるほど一晩ではバッテリー容量が減らないので充電を繰り返すことはありませんでしたが、対応していないスマホやタブレット等では発熱も伴ってしまうので怖いですね。
あと、Nexus 7(2013)の様に充電終了の信号を出さないモノは、2台置いて充電を行いたい時に先に Nexus 7を置いてしまうといつまで経っても 2台目が充電されない(2台目に青い円表示が移らない)という現象が起こってしまいます。
ちなみに Nexus 7(2013)は満充電後も過充電はされないもののパッド右上の LEDが点灯したまま(充電中のサイン)になっているそうです。
私の持っている対応機器では問題ないので正に理想形なのですが、対応機器が少ないこと自体がじれったいです(^^;
もっと Qi対応機器が普及してくれれば良いんですけどねぇ。
それでは最後に外観など。
性能に変わりは無いと思うのですが、付属品に充電エリア用の保護シートが付いており、わざわざ貼って使うよう「お願い」の紙まで入っています。
私も傷つけたくないので、素直に貼っちゃいますが。
わずかな厚みですが、対応機器のタブレット等にカバーなど着けて使用したい時には影響がある可能性はありますね。
本体サイズが 146 x 170 x 20mmあり、魔窟の机上に置く空きスペースがないのも問題です(^^;
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購入金額
3,377円
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購入日
2014年09月10日
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購入場所
amazon
cybercatさん
2014/10/28
置く方の位置を合わせるのでなく、置かれた方が合わせる。
逆転の発想です。
ひとにやさしい機器と感じます。
atsuo@tokyoさん
2014/10/28
本品を初めて知った(発売された)頃は、ギミックがおもしろい程度で思っていたのですが、最近になって Qi対応機器を買い始めてから、本品の便利さが分かりました(^^
レビューでも書きましたが、Qi規格ってEdyやスイカなどの様に無造作に置く程度で充電出来ると思っていたので、位置合わせがこんなにシビアだと思っていませんでした。
ニュースで見たのですが電気自動車の無接点充電の早期実用化に向けて開発が進んでいるようなので、もう少し位置ずれなどしていても良さそうですけどねぇ。
もっとも、電磁波の漏電(っていうのかな?)等の問題とかいろいろあるのでしょうが、位置合わせのシビアさがもう少し緩くならないと普及も難しい気がしてます。