で、その主役がPVW-2800シリーズでした。民生用ではDV CAMが持て囃されていた頃です。
標準ラックに2800シリーズが3台マウントされ、卓ではオーディオミキサー、ビデオスイッチャー、エディティングコントローラー、テロッパーなどが並ぶ編集システムを使う仕事で、なんの知識もない私には突然放送局に転職したようなものでした。
今はその部門もなくなってしまい機器も当然無くなりましたが、廃止になるときに記念に頂いた取説が本の整理をしていて出てきました。
今となっては懐かしく思い出しますが、編集の基本はプレーヤー2台とレコーダー1台によるA/Bロール編集です。
まだこれらの機器が使い切れない頃に、阪神淡路大震災が起こり、その間の我が社の被害状況や復旧状況などをまとめて60分のテープにするように指示があり、それからは各放送局で放送された莫大な量のニュース映像や特集報道番組、我々が取材した素材などを元に素材のリストづくりから始め何とか完パケを初めて作ったのでした。
昔はビデオカメラで撮影したものの記録としてテープ素材が使われていましたが、今ではハードディスクやメモリが主流になってきています。
そのテープゆえにテープ編集方法にアッセンブル編集とインサート編集の2択があり、昨今のPCによるノンリニア編集にはない工程というか難しさ面倒さがありました。
そんな苦労をしながら覚えた編集機器の中核が、このPVW-2800シリーズです。
業務用機器ということで、接続も民生用機器と違います。
ビデオケーブルは両端BNC接栓の同軸ケーブルによるコンポーネント接続、音声ケーブルは両端XLRキャノン接栓による平衡ケーブル接続です。
私はこの頃に培ったビデオカメラの撮影、編集知識が基礎知識として今でも役に立っているのが嬉しいです。
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購入金額
0円
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購入日
不明
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購入場所
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