簡易編集するのが好きだった私。
新しいカメラの購入をきっかけに本格的なビデオ編集に目覚め、
別記Video Studio 12 plusを購入した。
それなり満足してはいたが、パフォーマンスに納得が行かず
本ソフトの購入することにした。
まず、ユーザインタフェース。
12pulusでは、例えばエフェクトとタイトルがカテゴリ(画面上部)が
異なっており、別の作業という雰囲気を醸し出している。
ビデオのタイトルと考えればそれでよいが、テロップや効果として
テキストを入れる時もタイトルで操作する。
私としては、どちらかといえば効果としてのテキストが多いため
編集画面に含めるべきだと思っていた。
12plusでは、所々そのようなユーザインタフェースに違和感を
覚える箇所がある。
次にパフォーマンス。
X3からi7等の最新CPUやGPUのハードウェア支援に対応している。
これは、映像のサイズを小さくしたり、エフェクトを入れた場合に
一定の法則で処理できるものは高速に処理できるCPU/GPUに任せ、
法則では処理できない部分はCPUで処理することで、処理を分散し
高速化するものだ。
難しくなってしまったが、要するに変換処理を短くすることが
できるわけだ。
私のPCはCore2 Duo 2.66GHzであり、12plusでもX3でも、そのままでは
複数の映像を組み合わせたり、エフェクトが入る場所では、
作業の進み方が遅くなり、変換に時間がかかってしまう。
そこでX3導入に合わせ、nVidia 9800GTが搭載されたグラフィックボードを
増設した。
すると、変換時間の計測比較はしていないが、確かに高速化が体感できた。
詳細は、グラフィックボードのレビューで、改めて計測して書きたいと思う。
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と、ここまでは良い点を書いた。他にも良い点はある。
しかし、肝心な所に問題がある。
本ソフトはビデオ編集ソフトであり、誰かが見るための動画を出力したり、
ディスクを作成するのがメイン機能である。
同じビットレート・オプションで動画を出力した場合、X3と12plusの
出力結果を比べると画質が低下している。
ブロックノイズがでたり、動画やエフェクトの継ぎ目で乱れたり、
音声が正しく載らない場合もある。
ハードウェア支援の副作用かとも考えたが、機能をOFFにしてみたが
改善は見られなかった。
さらに、本ソフトは安定性に欠ける。
ビデオ編集ソフトは不安定になりがちだが、12plusの時と比べると
比べものにならないくらい不安定になった。
X3からDVDメニュー作成機能として、姉妹品Movie Writer 2010が
本ソフトに統合されたが、このソフトが更に不安定で、
私はメニューの編集を諦めてDVDにする場合が出力する場合が多い。
ここまでで、既に本ソフトを使い続ける気が失せてしまった。
Movie Writer 2010の問題はメーカでも認知したのか、追加ソフトを
無料で配布する形で対策している。
ただし、追加ソフトではX3のチャプタ情報を認識できないため、
動画を見ながら再設定する必要があり、全体的に連携が取れていない。
その理由から使用を躊躇しているため、私の勘違いかもしれないが
追加ソフトの設定は保存できなかった。
つまり、毎回メニューを作り直す必要がある。
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トータル的に見ると、表向きは使いやすくなったが、お勧めはできない
ソフトである。
購入を検討している場合は、体験版が提供されているため、試用期間に
十分な評価を行うことをお勧めする。
X3からメーカの路線が変更されたわけだが、ユーザとしては
デメリットの方が大きい。
偏ったレビューになってしまい心苦しいところがあるが、
広い範囲を評価できる程使い込んでいないためご了承頂きたい。
というのも、肝心の部分の性能が悪くなってしまっては使う気になれず
多少パフォーマンスの我慢が必要でも12plusの方が快適なためである。
既に新バージョンのX4が発売になっているため、それでどこまで
改善されているかが気になる。
本ソフトのシリーズを長い間使用し、機能や使い勝手の良さは感じており、
今後も本シリーズを使い続けるつもりである。
是非とも問題を改善して頂き、使いやすいソフトに仕上げて頂きたいと願う。
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購入金額
8,379円
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購入日
2011年03月頃
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購入場所
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