【追記】
プレミアムレビューでi5 2500Tが当選したので比較してみました。
こちらの後半部分になります。
更に通常電圧の2700Kも交えた比較はコチラからどうぞ
●動作確認したマザーボード
ASRock Z68 Pro3-M(Ivy対応版BIOSでもOK)
ASUS P8Z68-V PRO/GEN3(Sandy版BIOSで確認 Ivy対応BIOSでは動作しないとの情報もあり)
Intel DH77DF
MSI B75MA-P45
【追記終了】
ゲーム他色々一番使用頻度の高いM-ATXサイズの自作PC用に購入。
置き換え元の環境はE8400+P45で、現状には満足しているのだが、「Xeon」という名前と動作保障外ながら通常チップセットのマザーで動くらしいという怪しさに引かれて買ってしまった。
XeonといえどE3シリーズはSandyBridgeでLGA1155。1260LはクアッドコアにHTの8スレッド。グラフィック機能も内蔵している。ここまではi7-2600と同じだがなんとTDPが45W。クロックは2.4GHzと控えめだがターボブースト時は最高3.3GHz。
バルク版での購入だけど同じく省電力クアッドSandyBridgeになるi5-2500Tやi7-2600Sも2011年6月現在バルク版しか見てないので似たようなものか。
Xeon E3 1260Lは本来サーバー用のチップセットとの組み合わせが必要なのだけど、動作保障外ながらAsrock製Z68マザーでの動作デモがあったそうな。
そして変態はほめ言葉AsrockのマザーCPU対応表には同じXeonE3シリーズの1220があったりする。P67とZ68マザーにE3 1220の表記があるが、BIOSが初期版から対応しているのはZ68の方。ただでさえ動作保障外のCPUでBIOSアップデート作業はできるかどうか判らないし、LGA1155の代用CPUも手近に無い以上Z68でいってみる。
(ちなみにこの何ヶ月か後、ASRockのサイト上のCPUサポートリストに1260Lが追加。要最新版BIOS)
おそらく他のメーカーのZ68マザーでも動く可能性はあるのだが、そもそもM-ATXのZ68マザー自体がAsrockとGIGABYTEしかない。GIGABYTEは不幸袋マザーとして使ったばかりだし、価格的な意味でも今回は無難(?)にAsRockで行こう。
というわけでZ68 Pro3-Mを購入。Xeon E3 1260Lはバルク扱いで他パーツとのセット販売扱いになる。動くか動かないかは別にしてセットで4万円チョイ(27800+12800)。
…あっさりBIOS起動しちゃったわけで。BIOS画面の見た目にカルチャーショックを受けたがマザーの話になるので割愛。BIOSのバージョンは1.00。後に1.20にアップ。
(追記:なんかUEFIっていうんだぞと言われた。見た目のいいBIOSってわけではなく別物だとな?ハイテクだな~)
ちなみにこの動作確認の時だけ内蔵グラフィック。内蔵グラフィック持ちのXeonE3はあまり多くないので若干心配だったが、ちゃんとZ68マザーで機能してくれた。この後すぐ下記グラボ付き構成にしてしまったので内蔵グラフィックは一旦出番終了。今度時間あったら遊んでみるつもり。
CPU Xeon E3 1260L
マザー Asrock Z68 pro3-M
メモリ Patriot PSD38G1333KH
VGA PowerColor AX5750 1GBD5-NS3DH
HDD HGST HDS721050CLA362 500GB
電源 Huntkey AYAKAZE300
クーラー Scythe SCNJ-3000 忍者3
ケース Scythe GX-3901-BK
OS Windows7 Ult 64bit
モニタ RDT196LM(1280*1024)
お前その4万円でSSD買ったほうが絶対よかったろと突っ込み入りそうだがきにするな!
OSはめんどくさいのでE8400時代のまま入れ替え無し。ドライバ類入れなおすだけで大丈夫だ問題ない。
あくまでコレ実用PCで、テストも早々に普段使いしだしたので大したベンチとか負荷テストしてません。その辺はご了承を。
エクスペリエンスインデックスのプロセッサ項目はE8400の6.6に対して7.4に。元々E8400がわりといいスコアだしてたので極端な増加は無いようだ。どうせ総合スコアはHDDが足ひっぱって5.9だっての。
FF14ベンチのLOWは3300から3900に。やはりVGA依存が大きいが確かに上がっている。何でLowだけかって?モニタが19インチスクエアなんだよ!
クリスタルマーク2004のスコアもかなりあがったが実はメモリ速度の上昇がスコアに大きく影響している感じ。ベンチも4スレッドだしね!
そして実際の体感速度も確かにアップ。ぶっちゃけメモリの容量と速度上昇のせいじゃね?というような気がしてならないが。まあデュアルコアやシングルコアHTを普段から使っている人間なんで複数ソフトの起動とかはあまりしない癖がついてしまっている。動画エンコもしないし。
さてTDP45Wでクアッドコア8スレッドという冗談みたいな数値はマジなのでしょうか。
比較対象は必然的に前環境のCore2Duo E8400+MAXIMUS II GENE(P45)+DDR2 1GB*4枚。それ以外の電源やVGAに変更は無くそのまま。メモリが4枚な分E8400が不利だが仕方ない。
E8400環境は電圧いじくりまわして省電力化していたのだが、混乱しそうなのでE8400は定格動作の頃の数字。なので大した記録のこってねえけどとりあえず比較。
アイドル時 E8400:72W/1260L:53W
FF14ベンチ時 E8400:130W前後/1260L:110W前後
パンヤプレイ時 E8400:100W前後/1260L:75W前後
CrystalMark2004R3(FPU中最高値)E8400:111W/1260L:85W
…何コレ。2世代前とはいえデュアルコアCPUを余裕でぶっちぎる低消費電力。技術の進歩っておそろしぃー。ちなみにアイドル時はCPU-Zのスクショでも判るように1.6GHzで駆動するようだ。
CrystalMark2004R3は4スレッドまでのベンチなので全力ではないと思われる。参考にPrime95を回すと93W。これほんとに8スレッド2.4GHz駆動してるのか心配になるくらい低い。
さらにマザー側でちょいちょいと電圧を下げてやる(-0.150Vオフセット)とprime95時83W、アイドルは50Wを切る。
プレスコットPentium4からE8400に変えた時は家の電気代が目に見えて下がる程の差が出たが、その際「これ以降は劇的消費電力下がることないだろう」とか思っていただけに驚きは当時以上。これデュアルコアSandyだったらもっと低いんだろうな。
しかもこれ補助電源無VerとはいえHD5750挿してこの消費電力。オンボードにすればさらに慎ましい消費電力になるだろう。
ちなみにCPU温度は30度前後ウロウロ。高負荷をかけて40度くらい。E8400時代と大差なし。NINJYA3のファンはむしろHD5750を冷やすために回っている始末。
結局のところ私にはオーバースペック!8つグラフが並んだタスクマネージャー見てニヤニヤするしかねえ。用途的にはCore2Duoで十分だった…が、この消費電力大幅低下は素晴らしい。自己満足自己満足。
しかしその後Core2Duoマシンを使ったら動作中の僅かなひっかかりや処理オチ等に気づくようになってしまった。慣れって怖いです。
まあ最大の問題は現状入手方法がかなり限られるということ。i5-2500Tやi7-2600Sにもいえることだけど、バルク版が一部の店頭で売られているのみ。もっと買いやすくなるといいんだけど…。
ちなみに使ったマザーの事と一部低電圧化設定については
コチラに書いておきました。
買ってから9ヶ月たちましたが、性能的には大満足。その後2500Tや2700Kを使わせてもらったけど、やはりコイツの低消費8スレッドというのは魅力的。性能を抑えている分クーラーにも余裕があり、静音PCにも向いているだろう。幸いZ68+Xeonという組み合わせが原因と思われる不都合も起きていない。
やはり最大の問題は入手難易度と価格だろうか。
その後MSI B75MA-P45でも動作確認、現在はそちらで使用中。
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購入金額
27,800円
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購入日
2011年06月02日
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購入場所
TSUKUMOパソコン本店
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