第三巻では、ついに著者が禁断の「日本機批判」の筆を執ります。
チョイスされた機体は、専用艦まで用意されながらポシャった変態水偵・紫雲と、超短期間で飛ばしたはいいが、問題だらけでコンセプトは時代遅れ、何故か日本じゃ不運の名機扱いな試作局戦・天雷。
で、読めば分かるのですけど、この二編だけ愛が無いっつーか、非常に浮いた感じのコラムになっています。
要するに、この二編だけ笑いが一切無いんですね。
元々、相当に辛口というか、冷静な目線で妥協なくバッサリ切っちゃう方なんで、軍事ドクトリンとか兵站とかマネジメントに「行き当たりばったり以前」の問題だらけだった旧日本軍機を評させたら、愛を感じる以前に一刀両断したくなる気持ちは分からんでもない。
新兵器の開発に血道を上げながら、「まともな航空無線を用意することが出来ない」点を問題視出来なかった軍隊って、それが他国なら笑いに転化出来ても、自国じゃ流石に笑えないわな。
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購入金額
2,520円
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購入日
不明
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購入場所
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