そういう、どうしようもない「無駄な努力」の先には、一体何が待っているのか?
・・・・・・いいじゃん、後世に一笑が残せたんだから。(ぉぃ
というわけで、著名軍事評論家が大真面目(嘘)に世に知られることもなく埋もれていった駄目ヒコーキを愛の目線で紹介する、モデグラフィックスの人気コラム集・第二巻です。
第一巻同様、どうしようもない「航空機界の落第生たち」に名誉や生活どころか、人生そのものまで振り回され続ける、航空機開発者たちの苦悩の日々とか、それに「関わっちまった」不幸な人々の、哀と哀しみの記録が「抱腹絶倒」の四文字熟語と共に綴られております。
第二巻最大の見物は、やはり表紙にもなったBa88でしょうか。
この機体については、これで読む前から「イタリア空軍史上最悪の欠陥機」として、なんかの本で読んだ記憶があったのですが、氏の筆にかかれば「欠陥機だけど、かっこいいでしょ?」なんですね。
こういう、一般的なところから「一歩外れた」視点こそが、氏の文章とか捉え方の妙味だと思います。
第一巻の紹介では書き忘れましたが、このコラムには毎回著者の手によるペン画が添えられています。
それがまたいい味の絵でして、上手いかどうかはさておき、実に資料とか写真をよく見て、うまく特徴を捉えているんですね。
こうした、アナログ時代を顧みる、アナログ時代な手法の絵とか、実に味があります。
ちなみに、一言コメントの言葉は、本作に収録されたとある機体に出てくるエピソードで、テストパイロットが叫んだ台詞です。
いや、このシーン想像したとき、不謹慎とは思いましたが、大爆笑してしまいました。
他人の不幸を大笑いするとか、本当に不謹慎極まるのですが、これを堪えろってのは無理がある。
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購入金額
2,520円
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購入日
不明
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